【自分のアタマで考えよう 知識にだまされない思考の技術】紹介と感想│ビジネス書│自己啓発本│書評│

📚読書

超人気 ”社会派ブロガー” が教える、「自分だけの答え」の見つけ方。

著者の「ちきりん」さんは、証券会社や米国大学院留学、外資系企業を経て2011年から執筆活動を行っている方です。

このちきりんさんのブログ「Chikirinの日記」は有名で、ちきりんさんの考えや価値観に触れることができ、読んでいて勉強になります。

今回はそんなちきりんさんが書いた、自分のアタマで考えようです。

私は数年前にこの本を読んで感銘を受けたのですが、

今年からサラバドブログを始めて、書籍レビュー記事を書くようになって、

ここで改めてインプット&アウトプットをやり直そうと思い、再度読んでみました。

ちきりんさんの本は大変読みやすいので、お勧めです。

それでは今回も私サラバド的に印象に残ったポイントを紹介していきたいと思います。

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この本のコンセプト

それはズバリ、「考えるための方法論をまとめた本」 です。

「よく考えろ!」と言われた経験のある人は多いのではないでしょうか。

私も会社で上司から言われるのはもちろん、バドミントンの練習や試合でも何度も言われた経験があります。

みんなよく「考えろ」とは言うものの、何をどう考えればいいかわからない人も多いと思います。

本書はそんな悩みを解決するヒントになる内容になっていると思います。

結論

先に結論です。

「考える」とはつまりこうです。

  1. いったん「知識」を分離する
  2. 「意思決定のプロセス」を決める
  3. 「なぜ?」「だからなんなの?」と問う
  4. あらゆる可能性を探る
  5. 縦と横に並べて比較する
  6. 判断基準の取捨選択をする
  7. レベルをごっちゃにしない
  8. 自分独自の「フィルター」を見つける
  9. データはトコトン追いかける
  10. 視覚化で思考を深化させる
  11. 知識は「思考の棚」に整理する

(引用:自分のアタマで考えよう)

キーワードだけ残しておくので、気になった方はぜひ本を読んでみてください。

具体例を基に、わかりやすくちきりんさんが解説してくれています。

6の判断基準の取捨選択をする とか、

8の自分独自の「フィルター」を見つける というのは、

自分の軸を持つことに近い考え方だと思いました。

軸という点では、森岡毅さんの「苦しかったときの話をしようか」でも出てきました。

軸、あるいは価値観を早いうちに醸成することは、自立した人間への近道なのだと思います。

「知っている」と「考える」はまったく別モノ

本書では「プロ野球の未来」という例題を用いて、「知っている」と「考える」について違いを解説しています。

この例題では、プロ野球に関する知識を持っている人と持っていない人でプロ野球の未来に対する考え方が180°変わります。

一方は明るく、一方は暗い(衰退)という見解。

この理由はもともと持っている知識(情報)に考えが引っ張られているためです。

サラバド
サラバド

これっていわゆる「認知バイアス」に近いね

つまり、「思考」は「知識」にだまされる、ということです。

知識は知識としていったん横に置いておき、得た情報から新たに考えて、初めて今まで見えていなかった結論にたどりつける。これが思考です。

「知識」は過去、「思考」は未来

知識とは「過去の事実の積み重ね」であり、思考とは「未来に通用する論理の到達点」です。

引用 自分のアタマでかんがえよう P.20

例えば読書は分かりやすい例で、過去の人々が思考した結果を記録した知識の塊です。

我々読者はそんな過去の人々の思考結果という知識をインプットし、自分なりの思考の材料にしていくのです。

得た知識をあたかも自分の思考結果と勘違いしてしまうこともあると思います。

しかし「知識」と「思考」を区別して、あくまで自分のアタマで思考する、ことを意識する必要があると感じました。

サラバド
サラバド

自分で考えた結果が正解かどうかを気にする必要はなくて、大事なのは自分で考える行為・プロセスだと思うな。

まとめ

この本を読んだのは今から5~6年ぐらい前でした。

その後しばらく経って、最近「「具体⇄抽象」トレーニング」という本を読んだのですが、

エッセンスはそれに近いと感じました。

興味があれば合わせてこちらも読んでみてください。

知識を積み上げるのは縦方向ではなく横方向。

縦方向のベクトルを持つのは思考だったんです。

自分のアタマで考えるとき、今は情報を扱っているのか、それとも思考しているのか、をしっかり理解することで、考える力を養うことができそうです。

数年経って読んだ本同士がこのように繋がる感覚は、ある意味読書の醍醐味なのかもしれません。

これからも個人的に良書だと思った本を紹介していきますので、よろしくお願いします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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