【HSPサラリーマン――人に疲れやすい僕が、 楽しく働けるようになったワケ】要約と感想│ビジネス書│自己啓発本│書評

📚読書

今回紹介するのはとある成功小説。HSP、通称「繊細さん」のお話です。

このお話は著者の実体験がもとになっているので、日々悩みを抱えながら過ごすビジネスパーソンにとっては励みになる一冊です。

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基本情報

発売日:2020年10月30日

ページ数:320ページ

出版社:clover出版

著者:春明力さん

春明力

株式会社マインドプラス代表取締役。長崎県西海市生まれ。

幼少の頃、多くの失業者を目の当たりにしてきた経験から、「働く」ことに強烈にネガティブな思い込みを持つ。2008年、26歳のときに人脈も実績もないまま、貯金20万円で起業。ウェブサイト制作業をスタートさせるが、起業から3か月間、顧客ゼロ。その後、テレアポ等の営業をするも、営業先から邪険に扱われる日々が続く。「安さ」と「なんでもやる」ということしか見込み客に伝えていなかったことに気付き、「価値を届くべき人へ届ける」ために、ホームページの改善と、SNSをスタートさせる。テレアポ等の営業を一切やめ、SNSとホームページだけに集中し伝えた結果、大好きなお客様だけを集客することに成功。起業から2年で恵比寿に事務所を構える。

引用Amazon

本書は著者春明さんの実体験をもとに小説仕立てで書かれています。

なかなか人生に前向きになれない人は、この本を読めば間違いなく勇気をもらえるはずです。

どんなお話なのか

主人公はウェブサイト製作会社の営業部で働く30歳の営業マン、達也。

人付き合いが苦手。仕事が上手くいかず、営業成績はいつも低空飛行。

そんなある日、幼いころからの友人である青希から連絡をもらい、久しぶりに会うことに。

親友の青希とは青春時代を共にブレイクダンスに打ち込んできた。

そんな青希との再会がきっかけで、主人公の達也はみるみるうちに人が変わっていく。

達也の成長していく過程に没入しつつ、人生において大切な教訓を学ぶことができる、感動できて学びの多い一冊です。

当初タイトルを見たときはHSP(High Sensitive Person)について深掘りする話なのかなと思ったのですが、そうではなくて、単純に読者を勇気づけてくれる感動のお話でした。

仕事が好きになれない理由

主人公の達也は仕事が上手くいかず、なかなか仕事を好きになれずにいました。

そんな中、親友の青希にこう言われます。

「好きになれないんじゃなくて、好きになるまでやっていないのかもよ。」

仕事が好きになれない人は、往々にして仕事が好きになれない行動、また結果が出ない行動、成長できない行動をとっています。

そのため自分はダメな人間だと思い込んでしまっていただけなのです。

つまり自分で自己肯定感を下げてしまっていたのですね。

仕事には型が存在します。何も考えないと人は自己流で仕事を進めてしまいますが、それではリスクが高すぎます。

丸腰で仕事をするのではなく、仕事の進め方のコツを人から聞いたり、読書をしたりして学ぶ必要があると私は思います。

仕事が好きになれるように、まずは仕事の型を習得しましょう。

信頼を得るためには

このお話は営業マンである達也の成長を描いているのですが、冒頭ではお客様とのアポがなかなか取れず、悪戦苦闘します。

親友の青希や会社の先輩にアドバイスをもらいながら、相手の話を聞いて、相手を知ることの重要性を理解し始めます。

相手からしたら、自分のことをわかってくれようとしなかったら、信頼なんてできませんよね。

「聞く力」は非常に重要だということが再認識できます。

相手に興味を持ち、相手に貢献したいと心から思うこと。

仕事の本質は人の役に立ちたいという欲求が根源にあって、これは普遍的な考え方です。

下記の書籍にも繋がります。

HSPサラリーマン――人に疲れやすい僕が、 楽しく働けるようになったワケ ーまとめー

本の終盤、主人公の達也は別人になったかのように人が変わり、人生が好転します。

その理由は青希や先輩のアドバイスを素直に聞く耳を持ち、行動し、粘り強く継続してきたからです。

人の人生を大きく変える力を持つ「言葉」。我々は伝える側であり受け取る側でもあります。どちらの立場であっても、相手の立場に立って物事が考えられる人でありたいと私は感じました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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