人生がうまくいかない。そんな悩みを抱えている人に最適な一冊を紹介します。
巷にあふれている成功するためのノウハウ本とは少し変わった本で、新たな視点を得ることができるかもしれません。
基本情報
発売日:2017年2月24日
ページ数:131ページ
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
著者:白取春彦
白取春彦 しらとり・はるひこ
青森市生まれ。ベルリン自由大学で哲学・宗教・文学を学ぶ。既成概念にとらわれない、哲学と宗教に関する解説書の明快さには定評がある。主な著書に『超訳 ニーチェの言葉』『頭がよくなる思考術』『独学術』(以上、ディスカヴァー)、『この一冊で「聖書」がわかる! 』(三笠書房)など多数がある。
引用Amazon
総評
本のタイトル通り、本書は人生について考える哲学書です。
ちなみに哲学と宗教の違いについて、「幸せになる勇気」で表現されていましたね。
よくあるライフハック本は、効率性や論理を重要視している風潮があります。それはそれで大事です。
しかし人生は数学のように論理では説明がつかないことが多々あります。
そう、人生は論理のような人工的なものではないのです。
いつまでたっても解にたどり着かない。永遠に思考し続けるものなのではないかと思います。
だからこそ本書のように哲学的に考えるわけですね。
人生は一人一人違うものです。つまり一人一人の哲学が必要です。
本書は自分らしい人生観を持つ助けとなってくれるでしょう。
洞察とは
知識と思考は別物だという話は以前当ブログでも紹介しました。
人生において必要なのは知識ではありません。
本書では「洞察である」と述べています。
洞察について少し調べてみました。
洞察とは、物事の本質や深い意味を理解する力や、その裏にある真実を見抜くことを指します。一般的には、表面的な情報やデータを超えて、その背後に隠された因果関係や、他者が気づかないような重要な要素を見つけ出す能力を意味します。
洞察は、知識や経験、観察力、直感などが結びついて生まれるものであり、ビジネスや学問、日常生活のさまざまな場面で重要な役割を果たします。たとえば、マーケティングにおいて消費者の真のニーズや行動の動機を洞察することで、より効果的な戦略を立てることができるとされています。
本質を見抜く観察力、思考力のことを指すようです。
以前当ブログで観察力に関する書籍を紹介しました。
人生において困難に直面した時、葛藤する自分を客観的に洞察し、あえて困難に立ち向かっていくように方向づける。
そのような意味でも洞察する習慣をつけたいですね。
愛を持つ
知識よりも洞察をという話をしましたが、そうは言え知識のレベルも上げておく必要もあるでしょう。
鋭い洞察力の下地には確かな知識量があるはずです。
知識をつけるためには読書が有効です。
本を読むということは、一方的に主張してくる著者とひたすら付き合っている状態です。
読者にやさしさ、つまり愛が無ければ著者の言いたいことを理解し、受け入れることはできません。
たとえ自分は著者と異なった考えを持っていたとしても、他者の意見として受け入れる柔軟さは必要です。
愛を持って読書をすれば知識は増えていくでしょう。
また幅広い視野や価値観も醸成することができます。
何事にも愛と好奇心を持って接したいものですね。
「人生がうまくいく 哲学的思考術」 ーまとめー
哲学なんて普通のビジネスパーソンとは無縁に思えるかもしれませんが、意外と実生活に役立つことも多いと思います。
自分で考えることを放棄してしまう人も多い世の中において、自分の意見を持つ=哲学することがまさに我々には求められているのではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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