人生を好転させるコツは他者貢献にあり?
タイトルからそんなイメージを連想させるのが本書です。
個人的に印象に残ったポイントを紹介していきたいと思います。
基本情報
ボブ・トビン(Bob Tobin)
慶応義塾大学名誉教授。経営コンサルタント・エグゼクティブコーチ・講演家。IBM、ディズニー、日産、サントリー、UBSなど数々の有名企業をクライアントに持つ。ボストン大学で博士号をとり、コンサルタント、大学教授として活躍。アメリカ政府の業務で来日して以来、25年以上を日本で過ごす。ペパーダイン大学、ボストン大学、慶応義塾大学(商学部)でリーダーシップや組織改革、コミュニケーションについて講義を持ち、教え子は数千人におよぶ。自分らしく働き、最高の人生を生きる方法をあたたかく説いて、数多くの教え子たちを励まし、勇気づけるキャリアカウンセリングも好評。著書に『10年後、後悔しないための自分の道の選び方』(ディスカヴァー)、「What Do You Want To Create Today」(未邦訳)。六本木でアートギャラリーも経営している。
引用Amazon
外国の方が書いた本でありながら、翻訳書にありがちな遠まわしな言い方が無く、伝えたいメッセージがスッと頭に入ってくる感じで、とても読みやすい一冊です。
慶應義塾大学の人気講師ということで、本書を読むことで授業を疑似体験できるという意味で大変ありがたいです。
ポジティブインパクトをもたらす3つのコツ
本書はその名の通り、周りに良い影響を与えるために自分ができることを紹介しています。
他者にポジティブな振る舞いをすることは、巡り巡って自分の人生を好転させてくれます。
そのために抑えるべき3つのコツがあります。
1.ポジティブな影響を与えることを優先する
2.まわりの人たちに目を向ける
3.今すぐに行動を起こす
本書ではポジティブな影響を与えた場合/与えない場合の具体例を踏まえ、その重要性について説明していますので、大変参考になります。
結局は「他者貢献」と「行動」です。
当ブログでもたびたび登場しているアドラー心理学だったり、GIVE&TAKEに繋がる考えです。
起業家になろう
起業家は市場のニーズを把握し、リスクを恐れず率先して新しい事業を起こします。
会社を起こさなくても起業家マインドを持って行動することは大切な心がけです。
起業家は誰も見ていないところに着目し、課題を解決するために行動します。
組織の中のビジネスパーソンであっても同じで、自分がやらなければいけないことを見抜き、行動を起こせばその時点で起業家なわけです。
私は経営者が書いた本を読むのも好きですが、そう考えると決して無駄にはなりませんね。
質問で人を育てる
誰かに仕事を依頼するとき、一方通行の指示になっていることはありませんか?
特に上司から部下への依頼はそのような形になっていることが往々にしてあります。
なるべく「指示」ではなく「質問」の形に変えてみることをお勧めします。
質問のほうがポジティブインパクトは大きいです。
何故ならば質問することによって相手は考えるからです。
ただ、質問の質もある程度要求されることになるので、その点は質問者も覚悟する必要がありそうですね。
だからこそ周りに目を向け、相手をしっかり観察しましょう。
良い影響を与えたければ、ストレスコントロールを
自分にストレスが溜まっている時は、人にポジティブな影響を与えるのが難しくなります。
心に余裕が無くなり、ややもすれば周囲に八つ当たりともとれる行動を取ってしまいがちです。
そこで大切なのが、「レジリエンス(回復力」です。
レジリエンスが高い人々は、自分がストレスを受けても素早く回復します。
ストレス耐性が強いとも言えます。
レジリエンスを高める方法として、「深呼吸」が効果的です。
たかが呼吸、されど呼吸ですね。
呼吸の重要性については過去読んだDaiGoさんの本でも提唱されていました。
私もイライラを感じた時は積極的に呼吸に意識を向けるようにしています。
まとめ
自分の人生を良くするためには利己的に陥りがちですが、急がば回れと言わんばかり、そこは我慢して利他の精神を持ちましょう。
巡り巡って自分に戻ってくることの科学的な根拠は恐らくありませんが、このように古くからの言い伝えは多くの人が経験して「その通り」と思えるからこそ語り継がれているのだと思います。
騙されたと思って、人の人生に尽くす行動を取ってみましょう。
そのための方法論がこの本には詰まっています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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