【仕事は輝く】要約と感想│ビジネス書│自己啓発本│書評

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自己啓発と小説を融合させた「成功小説」の第一人者、犬飼ターボさんの代表作です。

有名な「石切職人」の話を物語にし、働く意義について学ぶことができます。

本書の内容を簡単に紹介したいと思います。

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基本情報

発売日:2014年7月23日

ページ数:114ページ

出版社:飛鳥新社

著者:犬飼ターボさん

犬飼ターボ

成功小説家。24歳で企業家として独立。数々の成功と失敗を重ねながら、28歳のときに立ち上げたマーケティング会社が1億円の売り上げを超える。

しかし、世間で言われる成功(収入、地位、名誉、時間)を手に入れたものの“完全に満たされた幸せ”は感じられなかった。その後、友人の勧めで受けた心理カウンセリングで、成功と幸せは違う軸で存在することに気づき、

それを伝える小説を書くことを決意。成功と幸せを両立させるハピサク(ハッピー&サクセスの略)のエッセンスを盛り込んだ作品を精力的に発表している。

著書に『CHANCE』『DREAM』『TREASURE』『天使は歩いてやってくる』(飛鳥新社)、『星の商人』(サンマーク出版)、『オレンジレッスン。』(徳間書店)がある。

引用Amazon

どんなお話なのか

自己啓発界ではかなり有名な「石切職人」をモデルにした物語です。

石切職人として働く主人公がどのようにして一人前の職人へ成長していくのか。

主人公を待ち受ける出会いと別れとは。

P.F.ドラッカーが著書の中で紹介した石切職人のベースとなる考えはそのままに、オリジナルの要素を交えて働くことの意義について新たな視点で論じており、学びが多い一冊です。

評価の納得性を上げるには

一般的な会社員の場合、上司や人事から仕事や能力の評価を受けて、条件を満たせば昇格していきます。しかし当然ながら昇格者は当然限られています。すると自分の評価に納得がいかない従業員も出てくるわけですね。

さて、では一体どうすれば評価の納得性が向上するのでしょうか?

まず前提として、会社員にとっての直接の顧客は会社である、ということを理解しましょう。おそらく大半の人は「自分の顧客=会社の顧客」と思いがちですが、実は違います。この誤解が評価の納得性の欠如に繋がっているのです。

まずは会社(上司)が自分に対して求める役割というものを意識しましょう。

そこをないがしろにして会社の顧客の困りごとを満足することはできないし、評価が上がるわけもないでしょう。

自分に期待していることを聞き出すには

本書の主人公は上司である親方に対して、一人前の職人になるためにどうすれば良いかを聞き出そうと試みます。しかし寡黙な親方はなかなか具体的には話してくれません。

実際の企業においても、このように上司があまり明確に要望を出さないことも往々にしてあります。そのような時はどうすれば良いのでしょうか?

それは、反対から聞いてみることです。

主人公は機転をきかせて、「一人前の職人になるために、絶対に外してはいけない条件は何か?」と聞くのです。

そのような意味では、以前当ブログで紹介した下記の書籍も考え方は同じでしょう。管理職になれない人の特徴を抑えておけば、自ずと道は開けるというわけです。

目標になかなかたどり着けない時は、逆から考えてみましょう。

学びを分かち合う

主人公は冒頭、とある商人から不思議な巻物を購入します。その後、様々な出来事を通して巻物に重要な言葉が浮かび上がってきて、その通りに行動する主人公がめきめきと成長していく、というお話です。

まるで喜多川泰さんの「賢者の書」ですね。

さて、そんな巻物から様々な学びを得る主人公なのですが、最終的にはその巻物を仲間に託します。

この主人公のように、学びを他者と分かち合える人は大物になると本書では言っています。

一方、小物は手に入れた成功にしがみつき、学びを自分だけのものとして隠してしまうのです。

このあたりはまさにGIVE&TAKEです。

仕事は輝く ーまとめー

・自分の顧客はまずは会社である、ということを理解しよう

・聞き出したいことが聞けない場合、逆から攻めてみよう

・積極的に学びを分かち合おう

石切職人と言えば働く意義についてわかりやすく表現した寓話ですが、本書はさらに解釈を広げて働く上で大切な心構えを教えてくれます。

読みやすくて理解しやすい。そして感情が揺さぶられるお話で、小説としての魅力も十分にあります。

ぜひ多くの方に読んでほしい一冊でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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