バドミントンプレイヤーにとって、「スマッシュを気持ちよく打ちたい!」「スマッシュで1点取りたい!」というのは永遠のテーマじゃないでしょうか。
下記の記事でもスマッシュについて取り上げましたが、今回もやっていこうと思います。
さて今回は、スマッシュをグリップの握り方から考えてみようと思います。
それではいってみましょう!
グリップの握り方
ここで取り上げるグリップの握り方は、バドミントンの解説書によくある「ウエスタンかイースタンか」という話ではありません。
5本指のどこに力を入れるべきなのか?ということです。
結論からいくと、「小指と薬指」に主に力を入れましょう。
よく「力(りき)むな」と言われますよね。
上手くシャトルに力が伝わらない人は、5本指全てに力を込めて、グッと握ってしまいます。
しかしここでは小指と薬指の2本に特に意識を傾けることを提案します。
なぜ小指と薬指なのか
ではなぜ小指と薬指なのでしょうか?
まず、日常生活で手の力をいれて何か作業をする際、無意識に小指と薬指に力を入れているのです。
例えば、「固いキャップや蓋を開ける」というシチュエーションを想像してみてください。
どうでしょう。なんとなく、小指と薬指で包んで回す動作を想像しませんか?
実はこの小指と薬指には「尺骨神経」という神経が通っていて、握力を発揮しやすい構造になっているのです。
尺骨神経とは
「尺骨神経」の役割は以下の2点です。
- 感覚支配:尺骨神経は、主に小指と薬指の半分(小指側)に感覚を伝えます。
- 運動支配:手の小指側の細かい筋肉(例:虫様筋、骨間筋など)や、いくつかの前腕の屈筋を支配しています。これにより、指の動きや手の握力を調整します。
つまり、握力に密接に関係しているというわけです。
なのでスマッシュを打つインパクトの瞬間は小指と薬指に特に力を入れたほうが良いわけですね。
ちなみにインドネシアの選手は、小指と薬指でラケットを操作する練習を日頃から行っているらしい!
力みが抜けないときはマッサージを
どうしても手の力みが抜けない場合は、尺骨神経をマッサージをしてあげましょう。
手のひらの小指と薬指側を、もう片方の手でぐりぐり押してあげます。
指で押してシコリのようなものが見つかった場合、指で弾いてあげるようにほぐしてやりましょう。
尺骨神経の張りが緩和されれば、握力が復活して力強いスマッシュが打てるようになるかもしれません!?
まとめ
今回はスマッシュが速くなるグリップの握り方について考えてみました。
おそらく多くの人が「インパクトの瞬間のみ力を込める」というのは理解していると思います。
しかし、厳密には体のどの部分に力を入れるのかは説明がされていないことが多いのではないでしょうか。
そんな悩みに今回は体の構造の側面からアプローチしてみました。
ぜひ練習や試合で意識して取り組んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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