数年前まではテレビでよく見かけていた勝間和代さん。
最近はYouTubeなどのSNSで精力的に活動をされている。
著書もたくさん出版されており、今回紹介する本は彼女の人生経験からの学びを得ることができるだろう。
基本情報
発売日:2021年9月15日
出版社:KADOKAWA
著者:勝間和代
ページ数:272ページ
お金と幸せを同時に手に入れる55の法則ということで、55のパートに分かれている。
この分割された構成は、今自分がどの辺を読んでいるのかが直感で理解できるため、読みやすい。
ただしこの本は、それぞれのパートに勝間さんの知見がぎっしり詰まっており、ページあたりの文字数が多い印象があった。そのため読書力が多少は必要となるが、書いてあることは容易に理解できるので、焦らず読んでいけば内容がしっかり頭に入っていく。
勝間さんはこのようなライフハック本を他にも出しているので、合わせて読めばより勝間スタイルをインストールしやすくなるだろう。
SNS=乗り物という考え方
今の世の中、薄い付き合いの人間関係を広げていくほうが良いと勝間さんは言う。何故ならば薄い付き合いは広く繋がりやすく、それだけチャンスが高まるからだ。
ここでSNSのことを「乗り物」と表現されている。
何故ならば、SNSにはトラブルがつきものである。車で言うところの交通事故だ。
またSNSを使いこなせば薄い付き合いをどこまでも広げることができる。すなわち車に乗って遠くへ旅をする感覚に近い。そう、SNSは人間関係とチャンスを広げるための「乗り物」なのだ。
ではどうやって運転技術を磨けばいいのだろうか?ポイントはホスピタリティである。
SNSの投稿を読んでくれる人の気持ちになって考えることが重要だ。
投稿を読むために貴重な時間を割いてくれていると考え、その時間を無駄にしないように、読んで良かったと思えるような投稿内容にしていこう。
オープンマインドでメンタルブロックを外そう
メンタルブロックとは「心の壁」である。
自分の思い込み、挑戦を妨げる心のブレーキのことだ。
いわゆるコンフォートゾーンから抜け出したくない人間の本能もメンタルブロックと言える。コンフォートゾーンの話は下記の書籍でも紹介したが、油断すると誰しもがこの状態に陥ってしまう。
自分の可能性を広げるためにも、メンタルブロックを外してコンフォートゾーンから抜け出す必要がある。そのためにはオープンマインド、つまり新しいことへの挑戦が重要である。
色々なことに興味を持ち、まずは試してみることで、自分の殻を破ることができるかもしれない。そうなれば、きっと人生は捨てたものではないと思えるだろう。
アルコールを断つことで老化スピードを遅くする
アルコールを摂取すると肝臓で分解されるわけだが、飲酒の習慣がある人は肝臓が常にアルコールの分解のために働いている状態となってしまう。
そうなってしまえば、他の毒素の分解に使えなくなってしまうため、必然的に老化が進むだろうというのが勝間さんの仮説だ。
勝間さんの実感として、お酒を辞めてから老化スピードが遅くなったそうだ。
少量の飲酒であればリラックス効果を得ることができたり、他のメリットもあるようだ。
お酒が「百薬の長」なのか、「百害あって一利なし」のどちらなのかは、様々な情報を自分の目と耳で確認し、ファクトフルに判断してほしい。
まとめ
勝間さんはバリバリのキャリアウーマンだったり、子育てを経験したり、テレビ出演の経験があったりと、とにかく多くの経験値をお持ちの方である。
そんな彼女だからこそ言葉の重みがあり、読んでいて興味をそそられる。
紹介されている55の全ての方法が万人にフィットする内容ではないかもしれないが、一つのモデルケースとして参考にしない手はないだろう。
なんでもそうだが、自己流でやるよりもまずはお手本を参考にしたほうが、ある程度は上手くいくのではないだろうか。
そういった意味でも読書は人生を豊かにするベストツールである。
多くの人が読書に目覚めてほしいと願いながら、今後も本の紹介を続けていこうと思う。
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