学生時代は勉強が嫌で嫌で仕方なかったけど、社会人になって学ぶ意欲が湧いてきた、という人は多いのではないでしょうか。
今回はそんな学びに関する書籍をレビューします。
学びに関する書籍はたくさん出ていて、特にノウハウ本は多いですよね。
この本もノウハウ本で、科学的根拠や研究結果に基づく合理的な勉強方法を提案してくれます。
年齢関係なく、全ての年代に普遍的なメソッドになっているので、この本を読めばすぐに勉強したくなること間違いなしです。
「学び」に関しては過去以下の記事を書いていて、学びには型があると知りました。
今回の書籍と共通点はあり、やはり「型」にはめて学ぶことは大事だと再認識しました。
それでは今回もポイントを絞って要約していきたいと思います。
著者情報 〈望月俊考〉さん
この本を書かれたのは「望月俊考」さんです。
昭和32年生まれで2023年現在66歳。
これまで数多くの挫折を経験してきて、多額の借金を背負っていた時期もあったが、勉強方法を変えることで人生を好転させ、V字回復して早期に借金を完済。
この本はご自身の長年の勉強法に関する研究結果の集大成とのこと。
65歳を過ぎてもこのような学びに関する書籍を生み出して世に送り出したり、まだご自身も学び続けているとのことで、とてもバイタリティーあふれる方ですね。
どんな本なのか?
そんな望月さんが書かれたこの本はどんな本なのか?
勉強・読書に関するノウハウを〇✕形式で紹介し、その根拠を解説してくれます。
例えばこんな感じです。
✕ 究極の読書法は、1分間で本を読み切ること
〇 究極の読書法は、「9割捨てる」こと
この後、論拠を解説してくれます。本書にはこのようなフレーズが全部で46個登場します。
この本がとても読みやすいと思った2点を挙げておきます。
46フレーズの〇✕が全て目次に書かれている
目次に46フレーズが全て載っています。
〇✕も書かれているので、ある意味目次で完結していると言っても過言ではありません。
時間がない人は目次を見て、気になった点、自分に関係ありそうな項目だけ抽出し、ピンポイントで読むだけでも効果が得られます。
1フレーズの論拠は2~3ページ程度でまとめられている
前述した 究極の読書法は~ といったようなフレーズが全部で46個登場しますが、
各々の論拠は2~3ページ程度でまとめられています。
研究結果をベースにしていて冗長な説明ではないので、頭に入りやすいです。
インプットにはそれほど時間をかけず、すぐにアウトプットに移すことができます。
個人的に興味深かった箇所の紹介
46個のメソッド全てを紹介することはできませんが、個人的に刺さった内容だけ少し紹介しようと思います。
歳をとっても脳はアップデートできる
「歳をとってきて記憶力が低下してきた」とよく言われますよね。
私も小さい頃から親がそのようなことを口にしていたので、そうなんだと認識していました。
本書では、「歳を取ると物覚えが悪くなる」という事前情報を一部の参加者に与え、その後簡単な記憶力テストをしたあと、それぞれの脳の働きを調べた研究結果を紹介しています。
その研究結果によると、事前情報をインプットされなかったグループの高年齢者はテストの正答率が高く、右脳と左脳のバランスが良かったとのこと。
一方、情報をインプットされたグループは正答率が比較的低く、右脳左脳のうち右脳のみが活性化していたそうです。
いわゆる「認知バイアス」が働いて、記憶力にネガティブな影響を及ぼしたのでしょう。
これを読んで私は少し安心しました。
何歳からでも本気で勉強すれば結果は出せるということです。
とても勇気づけられる内容ですよね。
座る時間を減らして脳を活性化させた方が、学習能力が向上する
昔、「おとなしく座って勉強しなさい」と私は先生や親に言われました。
勉強はじーっと座ってやるものだと思っていましたが、
実はある研究結果によると、動かない状態でいるのは軽く動いてリラックスしている状態に比べて数学の暗算問題の正答率が悪かったそうです。
カリフォルニア州のとある小学校では、スタンディング・デスクを採用していて、立ったまま授業を受けることで、生産性が上がったそうです。
会社の経営者でも立ったままPC作業をしている人がたまにいますよね。
立って全身の血流を活性化させた方が、脳にも血流が行き届き、よりクリエイティブな発想が生まれるのかもしれません。
座りっぱなしだと死亡率も上がるというデータもあるようです。
私も早速読書にスタンディング・デスクを採用し、家では「立ち読み」をしています。
頭がすっきりしてすいすい読めます!お勧めです。
まとめ
闇雲に勉強する前にこの本を読んで勉強法を学んでおけば、
学習効率がきっと向上し、同じ時間でより多くの成果を得ることができると思います。
何事も効率、生産性を意識して取り組むことで、限りある人生の貴重な時間を有意義に使うことができますよね。
そんなイキイキと毎日を過ごすためにも、ぜひ多くの人に読んでもらいたい一冊だと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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