書籍レビュー【スマホ脳】要約と感想

📚読書

いまや我々の生活には無くてはならない「スマホ」。

そんなスマホを始めとするデジタルデバイスの使用に対して、問題提起をしているのがこの本です。

この本を読むと、スマホの使用に対する価値観が少し変わり、人生がより良くなるかもしれません。

今回もシンプルに要約、むしろサラバド的読書メモを公開していきたいと思います。

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結論

スマホを始めとするデジタルデバイスが、様々な弊害を起こしている「可能性がある」。

従って、より良い生活を送るために、デジタルデバイスの使用を制限したほうが良い。

私はこの本からそんなメッセージを受け取りました。

本書の構成

まずこの本は、一方的に「スマホは悪だ」と全否定しているわけではありません。

また、「~しなさい」とか、「~が良い」などと、何かを決めつけたかのように主張するスタイルではありません。

むしろ、こんな研究結果があるから、こんな事が言えるかもしれないですよね、と言ったように、著者の一意見を書き綴っています。

なので読者が読みながら読者自身でスマホの影響について考えることになると思います。

多くの本は一方的なインプットで終始しますが、その点この本は常に自分の考えと対比しながら読み進めていく必要があるため、面白い半面、読書に慣れていない人はもどかしさを感じるかもしれません。

スマホとストレスの関係

狩猟民族であった人間は、動物や別の部族に襲われて殺されてしまうかもしれない、というストレスが常にありました。

ストレスのおかげで生き延びてきたと言えます。

現代社会でみられる「うつ病」の原因として一番多いのは長期のストレスです。

うつになると、生き延びようとする行為とはむしろ逆行するような行動をとります。(人を避ける、食欲が落ちる、引きこもり等々)

もし脳が現代社会に完璧に適応していれば、長期ストレスのおかげで生き延びるためにポテンシャルを最大限に発揮するだろうと筆者は仮説を立て、

つまり人間の脳は現代社会に適応するようには進化していないのではないかと主張しています。

またスマホはすっかり我々の生活の一部になったので、多くの人々はスマホが手元に無いと強いストレスを感じます。

つまり、スマホとうつ病の間にも関係性がありそうだ、というのが本書の論調になります。

スマホとドーパミンの関係

新しいことを学ぶと脳は神経伝達物質であるドーパミンを放出します。

これをスマホと関連付けて説明すると、例えばメールや着信があるとドーパミンが出ます。

SNSでイイネをもらってもドーパミンが出る。

またウェブを閲覧して新しい情報を取り入れるたび、つまりページをめくるたびにドーパミンが出ます。

これらの現象が全てドーパミン中毒を引き起こしており、いわゆるスマホ依存症につながります。

このドーパミンの増減が一番活発なのが10代なんだそうです。

そのことから考えると、ティーンエイジャーのスマホ利用は色々な意味でリスクがあると言えますね。

若い人の目にはスマホは魅力的なデバイスとして映るでしょうから、スマホを取り上げるのは難しいにせよ、利用時間を制限するなどの対策は必要かもしれませんね。

個人的にはどうにかして読書を勧めたいですが…

デジタル社会とカロリーの関係性

スマホの台頭のように、近年では急速にデジタル化が進んできました。

一方で狩猟民族時代から人間の脳や体はあまり進化していないという仮説を考えると、

そのようなデジタル化には脳や体が対応しきれておらず、その結果依存症やうつ病等の弊害をもたらしていると私は解釈しています。

同様の現象が実は食生活にも起きていると個人的には考えています。

現代の食生活は豊かであり、食べ物に困ることはほとんどありません。

お腹一杯食べることもできます。

しかしこれによって生活習慣病のリスクが高まることは言うまでもないでしょう。

この点に関しては、【空腹こそ最強のクスリ】を読めばヒントを得られると思います。

スマホが限りある時間を奪っている

スマホは依存性が高いので、ちょっと退屈になった時や、手持無沙汰になった時、自然とスマホに手が伸びますよね。

そのような時は往々にして特に目的もなくSNSを開いたり、ネットニュースをぼんやり見ています。

一日の間にそのような時間が合計でどれぐらいあるのでしょうか。

カウントしてみると実は2~3時間あるそうです。

【限りある時間の使い方】では、人生はたったの4000週間だ、とありました。

そう考えると、だらだらスマホを眺めていて良いのだろうか?と思うでしょう。

私はなるべくスマホを使うときは目的をはっきりさせてから使うようにしています。

また、電車を待っている時や、電車内ではスマホを使わず読書をするように心がけています。

隙間時間でも毎日積み重ねれば相当な時間になります。

成長のチャンスは常に目の前に転がっています!

まとめ

スマホは確かに世界を便利に変えてくれました。私たちの生活もより豊かになったことは間違いありません。

しかしスマホを開発したスティーブ・ジョブズ氏は、ご自身のお子さんに対してiPadの利用を制限していたそうです。

それを聞くと色々考えさせられますよね。

今の時代、ながらスマホをする人も多いです。私はあれは危ないと思います。

スマホの便利な点と危険な点をしっかり理解し、区別した上で日常生活に取り入れるべきなのだと勉強になりました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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