【賢い人の秘密 天才アリストテレスが史上最も偉大な王に教えた「6つの知恵」】要約と感想│ビジネス書│自己啓発本│書評│

📚読書

きっと誰しもが「賢くなりたい」と思っているはずです。

しかしどうすれば賢くなれるのかは多くの人が知りません。

そもそも「賢い」って何だろう?

本書はそんな問いのヒントになります。

少し難しい内容ではありますが、非常に重要な投げかけをしている本になるので、読む価値は高いと思います。

そんな本書をなるべく判りやすく、要点を絞って紹介していきたいと思います。

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結論

本のサブタイトルにもある、「6つの知恵」。

それが本書の肝で、それが全てです。

1.演繹  賢い人には論理力がある

2.帰納  賢い人は自分を疑う

3.類推  賢い人はたとえ話がうまい

4.実体  賢い人はでたらめを見抜く

5.意味  賢い人は曖昧さを避ける

6.証拠  賢い人は「ひとつの真実」に縛られない

また、知性とは何を知っているかではなく、どのように思考するかである。

つまりこの6つの知恵・メソッドを駆使して思考する人こそが、賢い人なのです。

1.演繹

判りやすい例で説明すると、三段論法です。

結論ありきで考え、結論を導き出すための前提を持ってくる思考法のことかなと。

つまり論理的思考能力のことを言っているのだと思います。

論理的思考能力ならこの書籍もお勧めです。

2.帰納

「演繹」と対をなす思考方法と言われています。

本書の言葉を引用すると、「個別事例のしるしから、普遍的な法則を生み出すこと」です。

つまりそれぞれの共通点を見出し、結論を導き出す思考法です。

ビズリーチのHPに判りやすく解説が掲載されていました。

帰納に関しては本書を読むよりも、ビズリーチのHPのほうが判りやすいかも…

3.類推

簡単に言うと、類似点を探し出し、他の事柄を推測すること、でしょうか。

正直、今まで「類推」を正しく理解せずに場当たり的に使っていたかもしれません。

類似点を見つけるための視野の広さと嗅覚が必要になりそうです。

4.実体

私はこの「実体」パートが最も理解に苦しみました。

抽象的で、非現実的?な話が多く、ビジネス書や自己啓発書の域を超えている気がして、読み進めるのが辛かったです。

私なりの理解で表現するならば、それは「クリティカルシンキング」です。

目の前に見えるものを疑ってかかれ、という事だと思います。

悪い人に騙されないためにも、重要な思考法です。

5.意味

例えば「良いピザを買ってきてくれ」と頼まれた時、どんなピザを買ってくるでしょうか?

「安いピザ」、「美味しいピザ」、「ボリュームのあるピザ」などなど、

人によって「良い」の定義が異なります。

一つ一つの言葉の意味を明確に表現するのが賢い人のやり方です。

そう言われてみると、私も日常的にそこまで深く考えないで語彙をチョイスしているかもしれません。

言葉を丁寧に、正確に発すること自体が思考のトレーニングになるのだと感じました。

6.証拠

これは、証拠や真実が1つではないという考え方です。

テレビのニュースを見ると、あたかもそれが全ての真実を語っているように我々視聴者は錯覚してしまいますが、実際は知られざる真実があります。

この考え方は「FACTFULNESS」と同じだと思います。

証拠パートをさらに深掘りしたければ、ぜひFACTFULNESSも合わせて読んでみてください。

まとめ

賢さとは知識の量ではなく、豊かな思考力のことを指します。

本書では、古代ローマ時代にアリストテレスがアレクサンドロス大王に教えた思考法をアレンジして紹介してくれます。

本書を読めば、いかに思考方法が重要かということが理解できるはず。

また、古代ローマへの興味も湧いてくるかもしれませんね?!

時空を超えた思考方法だと思うと、きっとロマンを感じずにはいられません。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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