【コンサルタントの読書術 確実に成果につながる戦略的読書のススメ】要約と感想│ビジネス書│自己啓発本│書評│

📚読書

今回紹介するのは、当ブログでおなじみの「読書術」系の書籍です。

この手の本は何冊も読んできましたが、本書もかなり有益です。

仕事で成果を出したい人にとっては超おすすめです。

内容をかいつまんで本書を紹介していきます。

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基本情報

発売日:2013年12月8日

ページ数:116ページ

出版社:tyk publishing

著者:大石 哲之(おおいし てつゆき)さん

慶応大学環境情報学部卒業後、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に勤務。戦略部門のコンサルタントとして、事業戦略の立案、M&A、業務改革プロジェクトなどに従事。

その後、インターネットスタートアップ、コンサルティング、エグゼクティブサーチファームの創業・パートナーなどを経て、現在は海外に拠点を移し、投資家としてプライベートな活動を行っている。

著書に「コンサルタント1年目が学ぶこと」(ディスカヴァー)、「3分でわかるロジカルシンキングの基本」(日本実業出版社)、「過去問で鍛える地頭力」(東洋経済新報社)など20冊以上。

引用 Amazon

著者の大石さんは一流コンサル会社に勤務し、その後独立。現在は投資家・コンサルタント・作家等様々な活動を行っているようです。

気のせいか、著者が慶応卒の方をよく見かけるような。

結論

一言で言えば、「目的ドリブンの読書」です。

本書はコンサルタント目線の読書術です。

コンサルの仕事は、全体を俯瞰して、狙いを定めて集中して掘り下げていく。

自分がほしい情報を得るために本を利用します。

一冊の本の中から自分が得たい情報の部分だけを選択して読むわけです。

つまり、自分はなんのために読書をするのか?どんな情報がほしくて読書をするのか?

という目的を明確にしようというのが本書のメッセージです。

これは以前当ブログで紹介した「目的ドリブンの思考法」と全く同じ考えです。

一冊の本のほとんどが無駄である

コンサルは仕事柄、様々なジャンルについて精通することを求められます。

その都度読書で情報収集し、知識を強化していきます。

そのため、自分の目的にかなった内容以外の事は役立たずになるわけです。

つまりコンサルタントの読書術では、一冊の本を最初から最後まで律儀に読む必要はないのです。

これについては同様の主張をしている読書術系の書籍は多いです。

ただし、大抵のビジネス書は一冊1500円程度するので、買ってしまったら「もったいない」というバイアスが働き、最後まで読もうという心理が働きます。

これは「サンクコストの誤謬」と心理学では言われています。

そんな時こそ私はKindle Unlimitedをお勧めしたいです。

定額読み放題のKindle Unlimitedは、目的にかなわないと思ったら躊躇せず途中でやめられる。

まさにコンサルタントの読書術と相性が抜群と言えるでしょう。

読書のPDCA

ビジネス現場では必ず登場する「PDCA」ですが、実は読書にもありました。

 Plan ー 何のために読むか、目的を絞る

 Do ー 本を読む

 Check ー 考える

 Action ー 実践してみる

いわゆる「速読系」の書籍は主に「Do」のみにフォーカスしています。

しかしそれでは読書のテクニックは強化されますが、得るものがありません。

読書で仕事の成果を出したければ、読書のPDCAサイクルを回しましょう。

以前「読書は著者との対話だ」と主張している本がありました。

まさにその通りで、自分の考えと照らし合わせながら読むのもPDCAに相当しますね。

インプット即アウトプット

コンサルタント流の読書術は目的ドリブンであり、「インプット即アウトプット」です。

読書のPDCAサイクルをすぐ回すということであり、読みながらすぐに実践をしましょう。

それは例えるならば装置のマニュアルのような使い方です。

仕事で使うような難しい装置は最初はマニュアルを見ながら操作しますよね。

「インプット即アウトプット」とはつまりそのような状態です。

逆に即アウトプットできるような本に出会うのが重要かもしれませんね。

まとめ

・自分の目的にあった本を選択しよう

・インプットしたら即アウトプットをしよう

・一冊の本のほとんどが無駄になる前提で本を読もう

・読書のPDCAを回すことが大事

本書は娯楽のための読書ではなく、ビジネスに役立てるための読書法に特化していました。

成果重視に振り切った内容ですが、至極真っ当な考え方だと思います。

読書に限らず、目的に立ち返るということは全ての行動の基本原則です。

その意識を再認識することができる、良書でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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