私が好きな本のジャンルは「読書術系」だ。
読むと読書のモチベーションが上がったり、自己肯定感が上がるところが良い。
というわけで今回はそんな読書術系の書籍を一冊紹介していく。
概要
本書は神田昌典氏の「バカになるほど、本を読め!」で紹介されていた本である。
読んだ本の中で紹介されていた本をとりあえず読んでみる、という行動も私は読書において重要視しており、その通りに行動をしてみた。
さて本書はタイトル通り、読書の魅力を伝える書籍であり、読書によって人生が好転した著者の体験談を中心に語られている。
様々な読書術系の書籍が出版されているが、それぞれ表現が異なっていて面白い。
この本に書いてあることはそんなに特別なことではないが、読書家が読めばさらに読書が好きになるだろう。
学び
成功とは、とりあえずカードをたくさんめくって、失敗と言うカードをたくさん裏返して除いていき、最後に残ったカードなのです。
まだまだ失敗に対する負のイメージが蔓延していて、失敗を回避するためにいかに事前の準備を完璧にするか、という頭の人が多い。
読書は著者の人生を疑似体験できるという意味では、失敗を回避するための行動とも捉えられる。しかしその結果「やろう!」と決めたら失敗を恐れずまずはチャレンジするべきだ。
今の世の中は効率化という言葉が一人歩きしていて、無駄な行動の回避、損得勘定をもとにした行動が目立つようになっている気がする。私はこのような世の中の流れにあえて逆らいたいと思う。
読書は行動に移して初めて価値がある
行動を伴わない読書は娯楽だ。もちろん読書のエンタメ性は否定しない。大切なのは自分が読書をする際に、「娯楽として」なのか、「自己啓発として」なのかを明確にすることだ。
私が読書をする際はどちらの要素も含んでいるが、特に後者が中心なので、最近では行動ありきで選書をするようにしている。
あなたが本を読んで行動できない3つの理由
理由1 読んで満足してしまう
理由2 本を読んで成功するという実体験がない
理由3 変化を嫌う
この3つの理由は確かに的を射ていると感じる。
読書習慣が定着し始めると、「理由1」の状態に陥ることが多い。読書をしている自分に対して悦に浸っている状態だ。
何か行動をしなければと思いつつも「理由2」のマインドが抜けないため、腰が重くなる。
最大の障壁は「理由3」だろう。現状維持バイアスから抜け出せる人は相当強いメンタルだ。
読書習慣が定着している時点で日本人としては少数派であり、賞賛されても良いと私は思う。自分を変えるためには本を読んで行動する以前に、まずは本を読むという行動を起こさなければいけない。
まとめ
あらゆる読書術系の書籍で言われる「読んだら行動を」という考えが本書でも語られていた。
さらに何故行動できないのか?というところまで深く切り込んで考察している点は興味深い内容だった。
著者は本を読んで実際に行動を起こして人生を好転させた。読書が成功をもたらす実体験を話してくれている。
どんな目的を持って読書をするのかは人それぞれだが、仕事で成功したい、とか、読書を娯楽ではなく手段として捉えるならば、まずは著者の言葉を信じて行動に出る勇気を持つべきだろう。
本書はそんな始めの一歩を出すためのモチベーションを上げてくれる一冊だった。
コメント