書籍レビュー【AI分析でわかった トップ5%リーダーの習慣 トップ5%シリーズ】要約と感想

📚読書

以前、当ブログで紹介した、「トップ5%社員の習慣」の続編?が今回紹介する書籍です。

今回は「リーダー」にフォーカスしてAI分析をしています。

この「トップ5%」シリーズは、数多くの企業のハイパフォーマー社員のデータを収集するという事自体、他に類を見ない調査で大変興味深いです。

本書はいわば実践型リーダーになるための教科書です。リーダーを目指す人はこの本を読むことを激しく推奨します。

では今回もなるべくシンプルに、そして個人的に気になったポイントを中心に紹介していきたいと思います。

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優れたリーダーとは

優れたリーダーの定義とは一体なんでしょうか。

本書で興味深いフレーズがありました。それは、「突出した成果を出し続ける組織を作る人」です。

あくまでリーダーは組織を作る人であって、直接自分が成果を出す人材ではありません。人を育て、チームで課題を解決していく環境を作ります。

本書の言葉を借りると、「自走するメンバー」に育てあげることがリーダーのミッションです。

失敗確率を下げる

リーダーは日々重要な意思決定を迫られています。中でも5%リーダー達の特徴として、一か八かの決断をしない傾向にあります。

また彼らへのヒアリングの結果、成功確率を上げるのではなく、失敗確率を下げる努力をしていることが判りました。

ただ勘違いしてはいけないのは、失敗確率を下げるために何も挑戦しないかというとそうではありません。積極的に行動しつつ、失敗確率を下げる努力や工夫をします。

ただこれは解釈によっては同じ事を言っているともとることができます。つまり、失敗確率を下げることは成功確率が上がることに繋がるはずです。

思考の順序として失敗回避が先に来ているだけだと思います。

悲観的に計画し、楽観的に実行する。まさに経営者に求められる思考様式なのかもしれません。

「伝える」ではなく「伝わる」

一般的な社員がコミュニケーションで行っているのは「伝える」です。

どうしても伝える側が主役になり、話が冗長になりがちで話し手の話したいことを話してしまいます。結果、一方向のコミュニケーションに陥ってしまいます。

一方で5%リーダーは「伝わる」コミュニケーションを行っています。

「伝わる」コミュニケーションの主役は聞き手です。相手が話を理解してくれたかどうかが目安になります。ポイントは対話から生まれる「共感」「共創」です。

自分は一歩引き、相手が何を望んでいるかを捉えながらコミュニケーションすることが重要なのかもしれません。

メリットファースト・ブレイクファイナル

5%リーダーのコミュニケーション術として見習うべき点がもう一つあります。

それは「メリットファースト・ブレイクファイナル」で、他者に何かをお願いするときのテクニックです。

「冒頭に相手のメリット、具体的なアクション、最後に行動ハードルを下げる」というやり方です。

まず第一に聞き手にとってのメリットをアピールすることで、相手は確実に聞いてくれるでしょう。

先ほどの「伝わる」のパートでも述べたように、いかに相手の深層心理を理解するかということがコミュニケーションの鍵になります。

そのような意味ではマーケティングの知識を身に付けておくのは大切です。

まとめ

・優れたリーダーとは、突出した成果を出し続ける組織を作る人である。

・リーダーは失敗確率を下げる努力をしている。

・「伝わる」コミュニケーションの主役は聞き手である。

・メリットファースト・ブレイクファイナルで聞き手にとってのメリットを冒頭に持ってくる。

今回紹介した書籍はリーダーとしての振る舞い方を分かりやすく解説してくれています。

リーダーになるならないに関わらず本書は読む価値があると思いますが、少なくともリーダーになる人はリーダーシップに関する書籍を読み、リーダーについて学ぶ姿勢を持って欲しいと思います。

読書は人を成長させてくれます。読書って素晴らしいですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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