今回もDaiGoさんの書籍を紹介します。
限界を超えるための突破力。
中身が気になる人は多いのではないでしょうか。
シンプル&コンパクトに紹介しますね。
基本情報
発売日:2019年5月28日
ページ数:296ページ
出版社:星雲社
著者:DaiGoさん
DaiGoさんの書籍は他にもいくつか読んでいますが、読みやすく説得力があります。
テレビに出ていた時のイメージが世間的には強いと思いますが、今となっては全く異なる路線で活躍されています。
彼の書籍ではたびたびその路線変更に関するエピソードが登場するので、読んだことがない人はぜひ読んで本当の彼を知って欲しいです。
結論
本書のタイトルからして、「限界を超える方法」を教えてくれるかと思いきや、実は違います。
そもそも限界は突破しなくて良いんです。
自分の限界を見分けるのは難しい
「限界」は2種類存在します。
1.生物学的な限界
2.思い込みの限界
生物学的な限界は遺伝に関わるもので、どう頑張っても克服できないでしょう。
それなのに「限界を超えろ!」と言われても不可能な話なのです。
一方で、自分が勝手に思い込んで決めつけてしまっている限界もあります。
これはいわゆる「バイアス」が深く関係しており、本書では特にこの「バイアス」について詳しく解説をしています。
要は、自分の限界を正しく理解し、限界と上手く付き合っていくことが大切だということです。
思い込みを回避するためには下記の書籍も参考になります。
バイアスは20種類もある
本書で紹介しているバイアスは20種類もあります。
それだけ人間の思い込みは起こりやすいということでしょうね。
さて、20種類全てを紹介するのは大変なので、ここでは特に気になった4つを紹介します。
ネガティブバイアス
ついついネガティブ思考になりやすい思考のクセのことをネガティブバイアスと言います。
ネガティブ思考に陥ると、なぜか不思議と不幸な出来事に見舞われやすくなる。
思い当たる節のある人もいるのではないでしょうか?
これは科学的に根拠のあるバイアスなんだそうです。
マイナス思考な人ほど一度にひとつのことにしか意識が向かず、危険を見逃す可能性が高いのです。
ポジティブシンキングって意外と重要なんですね。
現状維持バイアス
これは当ブログでも何度も登場しています。
人は変化を恐れる生き物です。
何か新しいことに挑戦しようと思ったとき、自分の限界を理由に行動しない人が多いです。
しかし考え方によっては、この時現状維持バイアスが働き、行動したくないから限界を理由にもってきているのだと解釈できます。
「嫌われる勇気」に登場した、嫌いになるために相手の嫌なところを探す話に似ています。
エイジズム
年齢を理由に新しいことに取り組めないことをエイジズムと言います。
人はあれこれ年齢のせいにしたがります。
「老化」という抗うことのできない現象を理由として突きつけることで、自分が挑戦しないことの正当性を証明しようとしているのかもしれません。
往々にして私もそのような思考が働くことがあるので、これを読んでドキッとしました。
嫌儲バイアス
お金を儲けている人を卑しい人間とか、性格が悪そうだと批判する思考のクセを「嫌儲バイアス」と言います。
下記の書籍でも触れましたが、お金は価値の交換手段です。
お金を儲けているということは、誰かに価値を提供しているということです。
また企業がお金を儲けるからこそイノベーションが起こり、製品の品質も保たれます。
「お金=悪」というマイナスイメージを拭い去りましょう。
まとめ
・限界を超える必要はない
・自分の限界と正しく付き合っていこう
・思い込みによる限界が存在するということを理解する
・自分の思考のクセ「バイアス」を知る
人間の思考のクセって恐ろしいなと思いました。
不必要に行動を縛り付けてしまい、人生を不幸にさせてしまう魔力がある。
結局、「物は考えよう」です。
強いメンタルを手に入れ、豊かな人生を歩んでいきたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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