職場の人間関係で悩む人は多いですよね。
そんな時こそこの本をぜひ読んでほしいです。
あらゆるパターンの人間への対処法が書かれているので、とても参考になります。
今回もなるべくシンプルに紹介していきたいと思います。
基本情報
著者の後藤さんは弁護士をやられていますが、その前は損害保険会社や予備校での講師をやられていたという異色の経歴です。
つまり企業の現場を知りつつ、法律に熟知しているため、本書で紹介されている職場の嫌な人への対応について説得力が感じられるでしょう。
嫌がらせをする人はどんな人なのか
どこの職場にも恐らく1人はいるであろう「嫌な人」。
なぜ彼ら彼女らは嫌がらせをするのでしょうか。
それは、嫌がらせをする嫌な人は「弱い人」だからです。
そんな人達は自分が幸せではない、満たされない、将来に対する不安や不満といったネガティブな思いを抱えています。
他人に嫌がらせをすることで気を紛らわせているんです。
私達が想像するよりも彼ら彼女らは精神的に弱い人です。
そう考えると、必要以上に恐れる必要はありません。
本書では嫌がらせをする人たちを「7つのタイプ」に分類し、的確な対処法を紹介しています。
職場の嫌な人の攻略法
さて、上述した通り、嫌な人は7つのタイプに分類することができます。
この7つのタイプを頭に入れた上で、相手を正確に理解することが上手な対処法になります。
ここでは7つのタイプを簡単に紹介しておきます。
1.自己正当化タイプ 悪いのは他人のせい
2.自己中タイプ 自分の思い通りにしたい
3.かまってちゃんタイプ 褒めてほしい、認めてほしい
4.八つ当たりタイプ ストレスは他人にぶつける
5.完璧主義者タイプ 他人のミスは絶対に許せない
6.嫉妬メラメラタイプ 自分のほうが上
7.サディストタイプ 弱い者いじめ大好き
いかがでしょうか。これを見れば、なんとなく心当たりがあるのではないでしょうか。
よくいますし、下手をすれば自分もこれら7つのどれかの要素がありそうですよね。
嫌な人への理解もそうですが、私は自分も嫌な人にならないように気を付けねばと身が引き締まる思いです。
今回の記事ではそれぞれの特徴についての解説はしません。
気になった方はぜひ本書を手に取って読んでみてください。
「いい人」をやめる
これは色々な解釈ができると思いますが、「いい人」をやめるとラクになれます。
ここで言う「いい人」とは、「都合の良い人」のことです。
言われれば何でもやってくれる人、いますよね。
嫌な人への対処法とは少しズレますが、都合の良い人を演じるよりも、一筋縄ではいかない人を目指した方が、何かと人生はラクになるでしょう。
以前当ブログで紹介した岡田斗司夫さんの「いいひと戦略」では、本当のいいひとである必要はなくて、いいひとを演じるという話がありました。
なるほど。「いいひと」を演じていたほうがひとまず収まりは良くて、心の中では自分の意思をしっかり持てという事なのだと私は理解しました。
こういった処世術って大事ですよね。
会話のさしすせそ
「いいひと」を演じる際のテクニックが本書では解説されています。
個人的にはとても印象に残ったので、今回紹介しておきます。
それは、「会話のさしすせそ」です。
さ:さすがですね。
し:信じられないですね。
す:素晴らしいですね。
せ:せっかくなので、お話をお聞かせください。
そ:それは知りませんでした。
このテクニックはほめ殺しの必殺技と言われています。
どんな人でも結局は承認欲求の虜なので、ほめ言葉を投げかけてあげれば上機嫌になり、関係性も良好になるでしょう。
ただし、あまり使いすぎると嘘っぽく聞こえてしまい、薄っぺらい人間だと思われてしまうので注意しましょう。
職場の人との付き合い方
最後に紹介するのは、職場の人との上手な付き合い方についてです。
職場の人とは適度な距離を保ちながら付き合いましょう。
あまり相手のプライベートに深入りしすぎず、こちらの懐にも入り込ませないように気を付けましょう。
相手に自分のプライベートを知られると、そこにつけこみ攻撃してきたり、嫉妬心を抱かせて後々やっかいなケースに発展しかねません。
職場とプライベートは一線を引き、最低限のお付き合いの中で嫌われない程度に上手にやり過ごしていきましょう。
まとめ
心理学者アドラーは、「人間の悩みのほとんどが人間関係によるものだ」と言ったことは有名です。
それだけ人間関係は難しく、悩みの種になりやすいんですね。
しかし本書が悩みを解決してくれる教科書になります。
それこそ、人の悩みのほとんどが本に書いてあるというのはまさにこのことだと思います。
余計なことに悩まず、自分が本当にやるべきことに注力し、時間を使いたいですよね。
本当に悩みは読書が解決してくれるので、本書もそうですが、読書はお勧めです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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