人生に不安を感じる。いつもネガティブマインドになってしまう。
そんな得体のしれないモヤモヤを抱えている人に最適な一冊を発見しました。
シンプルに紹介したいと思います。
基本情報
著者 ゲイリー・ジョン・ビショップ Gary John Bishop
スコットランドのグラスゴー生まれ。1997年にアメリカへ移住し、特に存在論と現象学について数年間学んだ後、世界有数の人材開発企業でシニアプログラムディレクターを務め、世界中の何千人もの人にコーチを行う。マルティン・ハイデガー、ハンス・ゲオルク・ガダマー、エトムント・フッサールの哲学から影響を受け、「都市哲学」という自身のブランドを創り出した。現在は、人間の能力をシフトさせて人生に大きな変化を起こすという生涯の仕事に日々を送る。彼の飾らない率直なアプローチは賛同者を増やしている。フロリダ在住。妻と3人の子どもとの5人暮らし。
引用 Amazon
著者のゲイリー氏はいわゆるコーチングのプロです。
数多くのクライアントにコーチングをしてきた実績を持ち、彼の言葉には信頼感と安心感が感じられます。
この本を読むことでゲイリー氏からコーチングを受けているような体験を得ることができます。
そう捉えると貴重な体験だと思いませんか?
本書の全体像
この本はシンプルな自己啓発本で、著者のゲイリー氏に励ましてもらっているかのような構成になっていました。
7つの「アサーティブ(主張型)」な言葉が中心になっています。
「アサーティブ」とは、「自分は~だ」という力強い断定的な言葉を使うテクニックです。
これはコミュニケーションスキルとしての「アサーション」とは少し異なるかもしれません。
本書ではあくまで力強く言い切ることで自分にコミットすることを重視しているように思います。
コミュニケーションとしての「アサーション」については、また別途その類の書籍を読むことをお勧めします。
期待しない
先ほどお話した通り、本書では7つのアサーティブな言葉が紹介されています。
その中でも私が特に印象に残った1つについて、今回の記事で取り上げたいと思います。
私は何も期待せず、すべてを受け入れる
未来は予測不能です。予測が出来ないからこそ人は妄想します。
人は欲が多い生き物なので、未来や他人に期待してしまいます。
「期待」を「願望」に言い換えてもこの場合は当てはまるかもしれません。
期待が裏切られた時、願望が叶わなかった時、落ち込んでしまうことがあります。
人によっては「怒り」の感情が湧いてきます。
このネガティブな感情が日々のストレスの原因になってしまいます。
つまり問題は期待そのものにあったのです。
問題が人生をおかしくしているのではなく、期待がおかしくしていたのです。
人生は予測がつかないという事実を受け入れ、現実と向き合い、今やるべきことをやる。
そして「受け入れる」というのは「責任を持つ」ということ。
未来や他人への期待を手放し、起こったことをそのまま受け入れる姿勢を習得すれば、人間関係はいまよりもだいぶ楽になるでしょう。
このあたりは禅の思考にもつながります。
「未来」や「他人」といった不確実なことに注意をとられず、確実な「今」を生きましょう。
これはアドラー心理学にもつながっています。
結局「読書」はメンタル改善に最適でした。
まとめ
今回は伝えたいことを一点に絞って本書を紹介してみました。
変化の多い世の中において、不安を抱えるのは当然です。
私も将来に不安を感じることもあります。
ただ、不安も期待と同じで不確実なものです。
どうなるか分からない事に余計な時間を使わず、まっすぐに行動すること。
それこそが今の時代を生き抜く最適解なのかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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