【トヨタの失敗学 「ミス」を「成果」に変える仕事術】要約と感想│ビジネス書│書評

📚読書

日本が誇るグローバル企業であるトヨタ。

その仕事術について学ぶことができる良書です。

異業種でも参考になる考えが満載です。

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基本情報

発売日:2016年8月4日

ページ数:237ページ

出版社:KADOKAWA

著者:(株)OJTソリューションズ

(株)OJTソリューションズ

トヨタとリクルートが設立したコンサルティング会社。

在籍40年以上のベテラン技術者がトレーナーとなり、豊富な現場経験を活かした人材育成、変化に強い現場づくり、儲かる会社づくりを支援。製造・食品・医薬品・金融など、さまざまな顧客企業にサービスを提供。

著書は、20万部突破の『トヨタの片づけ』ほか、『トヨタの段取り』『トヨタ仕事の基本大全』『トヨタの問題解決』『トヨタの育て方』『[図解]トヨタの片づけ』『トヨタの上司』、文庫『トヨタの口ぐせ』『トヨタの片づけ』(すべてKADOKAWA)など累計60万部を超える。

引用 Amazon

目先の仕事よりも問題解決

トヨタでは有名な「アンドン」という仕組みがあります。

これは工程に設置されたアンドンのひもを引くと、ラインが停止する仕組みになっています。

全てのライン作業者にこのアンドンのひもを引く権利があります。

これは問題が大きくなる前に問題の芽を摘み取っているのです。

目先の仕事を早く終えるよりも、問題を見過ごさずに改善する。

このマインドこそが失敗を防ぎ、質の高い仕事をするコツです。

勝間さんの書籍に登場した「時間割引率」の考え方に似ています。

問題がないことはない

改善を積み重ねていけば仕事をスムーズに進めることができます。

そうなると、自分の職場には課題が何もないと錯覚してしまいます。

しかし問題がないことは決してありません。

問題が起きていないという職場でも、「困りごと」はあるはず。

この困りごと起点で考えると、さらなる改善のヒントを得ることができるでしょう。

改善とはまさにマーケティングの思考そのものです。

信頼と信用

トヨタでは、部下のことを「信頼」しても「信用」してはいけないと言われています。

上司と部下の間でお互いがお互いを人として信頼をするのは良いことです。

しかし信頼しているからといって信用をして良いかどうかは別の話です。

あえて信用はせず、誰もがミスをするものだと考えて仕事を頼む。

そうすることで事前にしっかり打ち合わせをしてミスの発生確率を下げることができます。

トヨタの失敗学 「ミス」を「成果」に変える仕事術 ーまとめー

・時間割引率を下げて目先に仕事よりも問題解決を

・困りごと起点でさらなる改善に取り組もう

・信頼はするが、良い意味で信用はしないこと

この本を読めば、トヨタの仕組みはよく出来ているなと思い知ることでしょう。

またトヨタがなぜグローバルトップ企業になれたかに納得です。

きっと当たり前のことを当たり前に取り組み、コツコツ積み重ねてきた結果なのでしょう。

小さいことまで徹底的にやり抜く力こそがトヨタの底力なのかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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