40代、それは「人生の後半」を選べる最後のチャンス
「今のままでいいのか?」
そんな問いがふと頭をよぎる40代。この本『できる40代は、「これ」しかやらない 1万人の体験談から見えてきた「正しい頑張り方」』(著:大塚 寿)は、大手中小企業の経営者や管理職など計1万人以上のビジネスパーソンとのインタビューを経験してきた著者が、リアルな体験談をもとに「正しい頑張り方」を教えてくれる一冊です。
とくに印象的だったのは、「会社があなたを正当に評価してくれると思うな」という一言。
評価する側の人事や管理職すら、「どうすれば正当な評価ができるか」と悩んでいる――。その現実を前提に、自分のキャリアをどう構築するかを考える必要があるのです。
「強み」は組み合わせで生まれる
私たちはつい「唯一無二の才能がなければ成功できない」と思いがちですが、著者はむしろその逆を説きます。
「それぞれを二つ、三つ合わせると“誰もやっていない強み”になる」
『できる40代は、「これ」しかやらない』(田中和彦)
これは希望が持てる視点でした。たとえば、「営業×英語×動画編集」といったように、突出していなくても、自分だけのポジションはつくれるのです。

私の場合はなんだろう。バドミントン×会社員×読書×?×?
時間は加速していく。だからこそ「何を大切にするか」を明確に
40代になると、時間が加速度的に過ぎていく感覚があります。それは「人生に対する1年の割合が小さくなっているから」だと著者は言います。確かに、6歳の1年と40歳の1年はまったく違う。だからこそ、立ち止まり、自分にとって「大切なもの」を見つめ直す時間が必要です。
本書では、自分の「やりたいこと」「手に入れたいもの」「大切にしたいこと」を3つ書き出し、円グラフにして視覚化する方法が紹介されています。これを実践するだけでも、優先順位がクリアになります。

ちきりんさんの書籍も参考になります!
「会社に愛されるか」より、「会社を愛しすぎない」覚悟を持て
本書のキャリア論には、現実的かつ温かい視点があります。たとえば、
「どんなに会社を愛しても、会社があなたを愛してくれるとは限らない」
という言葉は、多くの40代がうすうす感じていることかもしれません。
愛社精神は悪くない。でも、それに依存しすぎない。だからこそ、自分の軸を持ち、副業やスモールビジネス、事業承継など、複数の選択肢を検討しておくことが重要だと語られます。

インターネットが急速に発展した今だからこそ、誰にでもチャンスはあります!挑戦しよう!
プライベートの質こそが、仕事のパフォーマンスを決める
また、本書の後半では「ライフの比重を高める」ことの重要性にも触れられます。
印象的だったのは、休日の「ダラダラ時間」も“身体を休める”と定義すれば意味のある時間になる、という視点。さらに、夫婦や子どもとの関係も「毎日少しずつ」が大切と説きます。
結局、人生の満足度は仕事だけでは決まらない。誰と、どんな時間を、どう過ごすかが問われているのです。

「ワークライフバランス」から「ワークアズライフ」へ!落合さんは言っています。納得です。
まとめ:40代こそ、自分の人生の“設計者”であれ
この本は、40代という分岐点に立つすべての人に向けた「人生の再設計ガイド」です。評価に一喜一憂するのではなく、自分でキャリアをデザインする。「これしかやらない」と腹を決めることで、逆に自由になれる――。
そんな力強いメッセージが詰まっています。
また当ブログではキャリア相談プラットフォーム「coachee」の紹介記事も書いています。
興味がある方はぜひご覧ください!
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