【未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる】要約と感想│ビジネス書│自己啓発本│書評│

📚読書

働き方や価値観が多様化している今、これまでの常識が非常識になりつつあります。

将来に漠然とした不安を抱えている人も多いのではないでしょうか?

今回紹介するのは、そんな人にぜひ読んでほしい一冊です。

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基本情報

発売日:2015年11月10日

ページ数:247ページ

出版社:文藝春秋

著者:ちきりん さん

個人的に好きな作家である「ちきりん」さんです。

私が転職しようか悩んでいた時期に「マーケット感覚を身につけよう」を読み、転職する決心がつきました。

ちきりんさんの本は読みやすくて説得力が強いです。

昭和の会社員はキャリア形成を放棄していた

私が本書で最も印象に残っているのが、

これまで昭和時代の会社員は、キャリア形成を自ら行うことを放棄し、会社の辞令にそれを任せてしまっていた。

という部分。

これまではそれが普通で、それなりに専門性を高めることができ、出世もできたのでしょう。

ただ、年功序列や終身雇用が崩壊しつつある今、それが正解とも言えなくなってしまいました。

またインターネットが急速に普及したため、情報へのアクセスが容易になり、外の世界と簡単に繋がるようになったのも大きな要因ではないでしょうか。

昭和時代は情報が規制された世の中、それこそ今でいう隣国のような…

しかし世の中は変わりました。もはや自分のキャリアは自分で切り拓くことができる時代なのですね。

本書には自分のキャリアを作る具体的なノウハウが書かれていますよ。

ストック型からフロー型へ

近年ではつみたてNISAやiDeCoもだいぶポピュラーになり、投資を始める人が増えてきました。

しかし一方で老後の資金難を恐れるあまり、ひたすら貯金に走る人はまだまだ多いです。

人生100年時代と言われる今、貯金つまりストックを増やすことよりも、価値を生み出すこと、つまり「フローの力」のほうが重要です。

これは言い換えれば「稼ぐ力」と表現することができます。

私のように企業に勤めるサラリーマンですと、自分で稼ぐ力を意識するのはなかなか難しいです。毎日決まった時間に会社に行き、それなりに仕事をこなしていれば、決まった日に給料が振り込まれる…

そんな毎日では到底「フローの力」の必要性は感じないでしょう。

本書では人間関係もストック型からフロー型へ、とちきりんさんが語っていらっしゃいますが、今回は長くなってしまうので割愛したいと思います。

サラリーマンの皆さん、今こそ越境してフローの力を身に付ける時ではないでしょうか?

ちきりん×柳川範之コラボ「40代は就活のベストタイミング」

本書の付録として、ちきりんさんと柳川範之さんが対談した内容が掲載されています。

柳川範之さんの書籍は当ブログでも紹介しました。

読書を続けているとこんな偶然にも出会えます。

さて、そんなお二人の対話の中で印象的だったのが、「40歳は就活のベストタイミングだ」ということです。

社会で10~20年程度働けば、自分が興味のある分野や、得手不得手が理解できるようになります。

確かに、私も学生時代はほとんど世の中のことを知らないし、自分が本当にやりたいことなんてわかっていませんでした。

アラフォーである今でさえ、明確にはなっていませんが、学生時代よりはまだマシだと思えます。

であれば、今から就活をやり直せば、働く場所を上手に選択できるような気がします。

世間では転職の適齢期は35歳まで、なんて都市伝説が出回っていますが、そんな声は気にせず、自分が望む生活や働き方を追究したいですね。

まとめ

・我々は、自分のキャリアと未来を自分で切り拓いていく時代に来ている

・ストック型からフロー型へ転換し、稼ぐ力を身に付けよう

・40代は就活のベストタイミング

私こーたろーは「アラフォー」です。

本書で書かれていることを実行するにはまだギリギリセーフかもしれません。

これが50歳を超えたバリバリのビジネスパーソンが読んだらどう感じるでしょうか?

おそらく「言っていることは理解できるが、アクションに移す気持ちはない/移せない」となるでしょう。

確かに組織や家庭のしがらみがあり、もはや身動きが取れない状態になっているのかもしれませんね。

何歳からでもやり直せる!と言うには限度があるとは思うので、なるべく若いうちに本書を読まれることをお勧めします。

とは言え、人生は一度きりです。年齢を言い訳にせず、いつまでも新しいことに挑戦していきたいと私は思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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