【誰もが人を動かせる!あなたの人生を変えるリーダーシップ革命】要約と感想│ビジネス書│自己啓発本│書評│

📚読書

本書は日本を代表するマーケター森岡毅さんが書かれたビジネス書です。

リーダーシップにまつわるエピソードを中心に、リーダーシップ論を展開していきます。

森岡さんの言葉は人によっては劇薬になるかもしれないほど刺激的で強烈です。

読み応えがありますが、私は最後まで飽きずに読めました。

それではコンパクトに本書を紹介していきたいと思います。

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リーダーシップの本質とは

それは「人を動かす力」であり、誰もが身に付けることができる「後天的スキル」です。

よく、リーダーに向いている人とかそうでない人等と言われたりします。

森岡さんの著書では、ビジネスパーソンは能力の特徴によって大きく3つの属性に分類できると主張しています。

T型、C型、L型の3つで、詳しくはこちらの過去記事をご覧ください。

このL型の人はリーダー気質が強いのですが、この気質は生まれつき備わっている特性ではなく、意識して身に付けるものなのです。

特にリーダーシップはリーダー経験の質と量が重要です。

ビジネスの現場に限らず、プライベートでも積極的にリーダーの役割を引き受け、経験を積み上げていきたいですね。

人を動かすために必要な「欲」

資本主義社会の本質は「」であると森岡さんは言います。

経済的に豊かに暮らしたいという欲、健康に暮らしたいという欲など。

これらの欲エネルギーの集積こそが資本主義社会そのものです。

欲に駆られた人々を競争させて社会は発展していきます。

リーダーシップもこのような「欲」を根源的なエネルギーにします。

目標を達成したいという欲がある。しかしそれは一人では達成できない。だから人を動かして集団の力で達成する。

そのために必要なのがリーダーシップです。

つまり、何かを強く望まない者には人を動かすことはできないということです。

自分の軸を持ち、叶えたい夢を持つことがリーダーシップを身に付ける最初の一歩なのかもしれませんね。

リーダーシップを成功させる「3WANTSモデル」

リーダーシップを身に付けるために重要な3つの要素を紹介します。

それは、「3WANTSモデル」です。それぞれ説明します。

1、達成したい目的が巻き込む人々にとって魅力的であること

2、集団としての能力を必要としていること

3、自分自身が本気になれること

3WANTSモデルはこの3つが相互作用をしながら機能します。

例えば自部署の目標がこの3要素を満たしているか?とチェックしてみると、組織が上手く機能しているかどうかが判ります。

実際にリーダーとしてプロジェクトを回していくことになったら、この3要素を常に意識しながら進めていく必要がありますね。

Self Awarenessを高めよう

森岡さんの他の著書でも頻繁に登場する「Self Awareness」という言葉があります。

これは、「自分を理解している度合い」のことです。

自分の特性だったり、自分が大切にしていること、成し遂げたいことが明確になっているかを示すものです。

日本の教育システムの構造上、世界を舞台に戦える人材を育てることが難しいと言われています。

平均値の歯車になるように大量生産し、なんとなく大学に進学し、なんとなく就職していく。

確かに、自分のやりたいことが明確になった状態で進路を決める学生は少ないように感じます。

私の学生時代もそうでした。とりあえず社会に出て、働きながらやりたいことを見つければ良いと考えていました。

そんな状態ではいつまでたってもSel Awarenessが弱いままで、惰性で生きているだけだなとこの本を読んで痛感しています。

Self Awarenessを高め、成し遂げたいという「欲」を持つ事がリーダーシップ発揮の源になります。

危機時のリーダーシップ

この本が出版されたのはコロナ真っ只中ということで、コロナ過におけるリーダーシップについても森岡さんは提言されています。

コロナ問題にまつわる人々の行動を支配している本質は、「3つの恐怖」だとのこと。

①人の命が奪われるかもしれないという「生命の恐怖」

②コロナによって経済が停滞し、生活がどうなるのかという「経済的恐怖」

③自分が責められることを極度に恐れる「社会的恐怖」

③の社会的恐怖は日本人の特徴を反映していると言います。

具体的には、コロナにかかる=罪 という認識です。

これは、感染するような不謹慎な行動をとったとみなされ、感染した本人がバッシングを受けることから、このような認識が広まりました。

この偏見が人々の恐怖本能をあおり、人々の行動を抑制してしまう点に警笛を鳴らしています。

2023年現在、コロナは勢いが収まってきましたが、これからも同様のリスクに対して、恐怖本能を抑える行動が我々には求められているのかもしれません。

本能の理解に対しては「FACTFULNESS」がお勧めです。

まとめ

本書も相変わらずの森岡節が炸裂していました。

森岡さんの著書を読んでいると、この森岡節が結構病みつきになってきます。

正解かどうかは置いておいて、森岡さんは何に対しても自分のブレない価値軸を持っていて、言葉の勢いが感じられます。

本書の中でも書かれていましたが、

未来を本気で欲すること、そしてそのために本気で行動し続けること

これこそがリーダーシップであり、人生を本気で生きる真髄なのだと学びました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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