書籍レビュー【ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング】要約と感想

📚読書

ビジネス書の中では有名な「ゼロ秒思考」。ようやく読みました。

著者の赤羽雄二さんは世界的に有名なコンサルティング会社マッキンゼーに14年間勤めた経歴をお持ちの方です。

赤羽さんはマッキンゼーで専門知識を叩き込まれましたが、「深く素早く考える方法論」はほとんど教えられなかったそうです。

究極のプロ集団の中で極限まで考えることを強いられたが故に、ゼロ秒思考という最強のメソッドを生み出したのだと言えますね。

そんな超一流企業で培った「考える力」を強化する手法をこの本では紹介してくれます。

要約の必要もほぼ無いほど有名な書籍ですが、簡単に紹介していきたいと思います。

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ゼロ秒思考の方法

必要な物はA4用紙とペンだけです。

思いついた事をタイトルとして書き、その下に4~6行程度、思いついた事に対する原因や自分の考えを書いていく。

この作業を1日10ページ毎日行います。

エクセルやワード等のデジタルデバイスではダメだそうです。

あくまで紙にペンで手書きを推奨しています。

とはいえ、個人的にはあまり物を増やしたくないので、タブレット端末を活用したいと考えています。

「手書き」という点では変わらないですし、保管性も優れていてメリットは多いです。

この辺は個人のライフスタイルに合わせて選択すれば良いと思います。

ゼロ秒思考の狙い

ゼロ秒で書く事ではなく、ゼロ秒すなわち瞬間的に思考するという意味です。

その狙いは、現状把握、課題整理、解決策立案、意思決定 この一連のプロセスを瞬間的に行う事です。

そのようなプロセスは通常自分の頭の中で行われていますが、

頭の中で考えた事をA4用紙等にメモ書きすることで、自分が思っていることを客観視することができ、さらに冷静に思考することができます。

例えば会社で上司に叱られたとする。

そこで「何故上司に叱られたのか?」という問いを立てて、考えられる原因や自分の想いを瞬間的に書き出していく。

すると意外にも冷静になれて、負の感情に支配されることも無くなります。

確かに、ほとぼりが冷めると意外とあっけらかんとすることもありますよね。

そのような状態に短時間で到達できるメソッドなのかもしれません。

言葉の感覚を鋭くする

コミュニケーションをとっていると、「この人は頭が良いな」とか「頭の回転が早いな」と思ったことは誰しもあると思います。

そのような人々の事を本書では「言葉の感覚が鋭い」と表現しています。

この「言葉の感覚」が鈍いとどうなるか?

自分の考えが曖昧で、言葉を発していくにつれてどんどん自分の軸がズレていきます。

そもそも言葉使いがあやふやです。

そんな「言葉の感覚」を鋭くするために、この「ゼロ秒思考」が役に立ちます。

考える力が身に付く

従来の学校教育では知識詰め込み型の教育方法が主流になっており、自分で考える力、すなわち論理的思考能力がなかなか身に付かないという課題があります。

考えをどんどん深め、選択肢をあげ尽くす。そして自分の中で選択肢を評価して優先順位をつけるという一連の作業は、筋トレ同様、やればやるほど強化されていくそうです。

ただ、筋トレが正しいフォームで行わないと効果が出ないように、考える力に関しても正しい方法で行う事が重要なのだと思います。

「読書は脳のジムである」と主張するこの本と考えは似ていますね。

まとめ

今回は大人気本「ゼロ秒思考」を紹介しました。

スマホが便利すぎる今の世の中において、なかなか「メモ書き」する人は少数派となっていますが、そんな「メモ書き」にあえてフォーカスする本書は非常に興味深い内容でした。

【スマホ脳】で問題提起されていた「スマホ依存症」。

そこから脱却してイキイキとした生活を送るためにも、今こそ手書きによるゼロ秒思考を習慣化する時なのかなと思いました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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