ビジネスの現場において、「心理的安全性」というキーワードを聞いたことがあるでしょうか。
職場での人間関係に悩みを抱えている人は多いと思いますが、
この心理的安全性に対する理解を深めることで、そのような対人関係の悩みから解放され、
ビジネスが好転する可能性が大いにあります。
社会人であれば一度は読んでおきたい内容ばかりで、勉強になること間違いなしです。
個人的に印象に残ったポイントに絞って簡単に紹介していきたいと思います。
チームの心理的安全性とは?
チームの中で対人関係におけるリスクをとっても大丈夫だ、というチームメンバーに共有される信念のこと。
心理的安全性のつくりかた
言い換えると、
メンバー同士が健全に意見を戦わせ、生産的でよい仕事をすることに力を注げるチーム・職場のこと
心理的安全性のつくりかた
です。
健全な議論なことをヘルシー・コンフリクトと言います。
議論となると感情的になる人は多いですが、相手を感情的にさせない、自分も感情的にならないテクニックについても本書で学ぶことができます。
心理的安全性の4つの因子
心理的安全性が感じられる4つの因子というものがあります。
1.話しやすさ
2.助け合い
3.挑戦
4.新奇歓迎
これら4つの因子を確保するためのテクニックが本書では解説されています。
これまであまり意識してなかったのですが、言われてみるとどれも納得です。
心理的安全性の分類
心理的安全性は仕事の基準で分類することができます。
それが下のマトリックスです。
目指すべきは「学習する職場」です。
心理的安全性を確保しつつ、設定した目標に向かってメンバー全員が成長を意識して意見を出し合う職場を目指しましょう。
チームの概念
さて、ここでチームの定義について確認しておきます。
「互いにアイデアを生み出す。ともに問題に取り組む。ともに目標やゴールに向かうという活動があって、チームになる。」
逆に、同じ目標やゴールに向かっていなければチームではなく「グループ」と言えます。
チームがチームとして上手く機能するかどうかは信頼関係が重要な要素となります。
目標は「経営理念」とか、「ブランド理念」と密接に絡んでいます。
ブランド理念について学びたければ下記の書籍がお勧めです。
リーダーシップ
それは、「他者に影響を与える能力」と定義しています。
他者への影響力はパワーと言い、権力のある者が行使するものです。
対するリーダーシップは権力が無くても発揮できるもので、逆に権力があってもリーダーシップを持ち合わせない人もいます。
リーダーシップを身に付けることは活躍の場を増やすきっかけになります。
リーダーじゃなくても積極的に学ぶべきスキルだと思います。
下記の書籍も非常に参考になるのでお勧めです。
自信を身に付けるためには行動を変えるしかない
「自信を持て」と他者にアドバイスしたことがある人は多いと思います。
しかしどうやって自信を持てば良いのか実際は判りません。
自信ややる気といった目に見えないことに執着しても何も変えることはできないので、
具体的に取れる行動にフォーカスしてアドバイスをしてあげましょう。
この考え方は「抽象と具体」に似ています。
負の気持ちはコントロールしようとしない
「〇〇について考えないようにする」ということは、
「〇〇について考えること」を強めてしまいます。
人間だれしもが嫌な経験を忘れようと努力しますが、努力すればするほど頭から離れませんよね。
そのように、負の気持ち(思考・感情・感覚・記憶)をコントロールすることこそが、問題を作り出していると言えます。
過去のトラウマを捨て、今を生きる努力をすべきです。
負のオーラをまとっている人がいたら、「嫌われる勇気」を勧めてあげましょう。
まとめ
・心理的安全性の4つの因子を確保する
・心理的安全性が高く、仕事の基準が高い状態が健全な職場である
・メンタルよりも行動の変化を促す
・負の気持ちはコントロールしない
多くの人が日々の仕事に忙殺されていて、心理的安全性について学ぶ時間や意欲は無いでしょう。
しかしそんな時こそ心理的安全性を学ぶべきだと思います。
職場の人間関係が好転し、生産性が向上するチャンスです。
こんな有益な書籍、もっと早く読みたかった!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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