【三千円の使いかた】要約と感想│小説│書評

📚読書

普段ビジネス書や自己啓発本がメインの私ですが、ここで新たな取り組みとして「小説」に挑戦してみました。

今回は「三千円の使いかた」という本です。

要約は難しいので、私の感想や感じたことをメインにお話ししたいと思います。

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基本情報

発売日:2021年8月20日

ページ数:349ページ

出版社:中央公論新社

著者:原田ひ香さん

どんなお話なのか

御厨家の女性4人の日常を描いた物語です。

タイトルにある「三千円」。彼女ら4人が同じ三千円を全く異なった使い方をしつつ、それぞれの人生模様を見ることができます。

簡単に人物の相関図を作ってみました。参考になればと思います。

御厨家4人の女性だけでなく、彼女らを取り巻く登場人物のストーリーも描かれており、複雑に絡み合っているところに読み応えがあります。

価値観が人それぞれということもうかがい知ることができ、一人一人の人生観が見えてきます。考え方が違いすぎるところがリアリティーを演出していて面白いです。

お金は手段にすぎないということ

「三千円の使い方」ということで、御厨家の4人の女性のそれぞれの三千円にまつわるエピソードが展開されていきます。

私がこの本を読んで思ったことは、「お金はあくまで手段であって、得ること自体が目的ではない」ということです。

本書では裕福な家庭で暮らす友人と自分を比較したり、海外旅行を楽しむ友人のSNSを見て羨んだり。あるいは老後の資金を心配してお金を得るために働いたりと、色々なケースが登場します。

まず他人と比較することは、価値基準が他人にあって、自分の人生を生きていないということを喜多川泰さんの書籍で私は学びました。

考えるべきなのは、何のためにお金を貯めるのか?何のためにお金を使うのか?ということです。

自分は人生において一体何を大切にしているのか?案外この問いに答えられる人は多くはないはずです。

この問いに明確に答えられれば、三千円の使い道に迷うことはないはずです。

登場人物の中では借金に対して全く抵抗が無い人も出てきます。

世の中には実際このような人がいるのが事実です。まぁ私も住宅ローンを抱えているので例外ではありませんが。

借金が悪だと言いたいわけではないのですが、借金をしてまで手に入れたい物は本当に自分にとって必要なものなのか?と何度も自分に聞いてみなさい、と私は言いたいのです。

三千円の使い方 ーまとめー

今回は「三千円の使い方」という小説の感想を書いてみました。

普段ビジネス書や自己啓発本を中心に読んでいるので、小説がとても新鮮に感じられました。

ビジネス書や自己啓発本で鍛えられた自分軸に照らし合わせて読むことで、改めて自分の価値観が明確になったり、あるいは実在する人物ではないものの人生勉強になったりする点が小説のメリットだと感じました。

何より小説はその物語に没入することができ、読書欲が増してくることと、没入することによる集中力の向上なんかも期待できると感じました。

私の新しい取り組みとして、今後も小説に挑戦していきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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