【DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール】紹介と感想│ビジネス書│書評

📚読書

YouTubeでたびたび見かける話題の本を、私もついに読みました。

お金の貯め方ではなく、使い方にフォーカスした珍しい本です。

読めば人生観が変わること間違いなし。

簡単に紹介していきたいと思います。

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基本情報

発売日:2020年9月30日

ページ数:280ページ

出版社:ダイヤモンド社

著者:ビル・パーキンス

【著】ビル・パーキンス

1969年テキサス州、ヒューストン生まれ。アメリカ領ヴァージン諸島に拠点を置くコンサルティング・サービス会社BrisaMaxホールディングスCEO。49歳のミリオネア。アイオワ大学卒業後、ベンチャー・キャピタル、エネルギー業界を専門に金融業界で活躍。ヘッジファンドマネージャーとして大成功を収める。その後、映画業界にも進出。みずから俳優・監督して映画制作にたずさわる。高額の賞金を獲得するポーカーの名手としても有名。

引用Amazon

結論

DIE WITH ZERO、すなわち「ゼロで死ね」。

多くの資産を遺して人生の最後を迎えるのではなく、お金は使えるうちに使っておき、人生最後の日に向かって減らしていく、という考え方です。

老後にやりたいことをやろうと計画してお金を貯めていても、いざ自分が高齢者になったときはやりたいことをやる元気や健康を失ってしまっているかもしれない。

だからこそ若いうちに、そして元気なうちに思い出をつくることに投資をしなさい、というのが著者のメッセージです。

経験に投資をする

なるべく早い段階で経験に投資をすべきだというのが本書の主張です。

お金が無ければ借り入れをしてでも今しかできないことにお金を使う。

歳を取れば給料は上がるものだから、将来の心配なんかせずに、若い時にしかできない経験をするべきだと言います。

株式投資をして配当が得られるように、経験に投資をすることでその後リターンを得ることができます。

例えば1人旅なんて若いうちしか出来ませんよね。旅先の出来事や出会いは、その後の人生において大切な要素になり得ます。

これは喜多川泰さんの小説にも通じる考えかもしれません。

こーたろー的感想

日本人は昔から貯金が大好きだったように思います。

私も幼いころから貯金をしろと親に口酸っぱく言われて育ちました。

将来に備えて貯金をして、肝心の今に費やすお金は二の次のように洗脳されていたように思います。

このDIE WITH ZEROを読んで私の価値観は大きく変わりました。

老後の資金難を不必要に恐れる必要は無いのです。どうせ高齢になれば生活費は下がるだろうし、そもそも老後はどうなっているか全く予測不能。

だからといって全く貯金をしなくていいとは本書では言っていません。当然最低限の貯金や投資はしつつ、使うべき時は使う。そんなメリハリ、バランス感覚が大事なのです。

将来の備えは確かに大事ですが、将来は読めないから貯金をするのか、読めないからこそ今に投資をするのか、この辺は価値観の違いになってくると思います。

私が思うに、今が大事だからと言って無駄遣いをするのではなく、用途と得られるリターンを明確にした上で使うべきです。

いま日本は物価高でなかなか賃金が上がらず苦しい生活を強いられています。

そこだけ切り取れば確かに我々日本人は辛い状況だと思いがちですが、本当にそうなのでしょうか?

過剰に将来の備えをしてしまっているばかりに、今の生活を逼迫させている、ということはないのでしょうか?

あるいは一時の物欲に駆られて散財してしまっているから逼迫しているのではないでしょうか?ファクトフルに自分を見つめなおしてみませんか。

ぜひ多くの人にこのDIE WITH ZEROを読んでもらい、今の自分の生活や将来に対する考えを改めてほしいと私は思います。

少々悲観的ではありますが、散々貯金しても、明日にはこの世を去ってしまう可能性だってあるんです。

だったら大切な人と思い出を作ることに今すぐお金を使うべきです。

将来を悲観視しすぎず、かといって今を楽観視しすぎない。

そんな冷静と情熱の間にいたいと私は思います。

まとめ

近年では貯蓄や投資ブームが巻き起こっていて、節約を美徳とするムードが漂っているように思います。

確かにそれは大事な考えではあるものの、「貯蓄」「投資」はいずれも今を犠牲にしていることを忘れさせてしまいます。

節約の意識はもちろん素晴らしいですが、行き過ぎた節約はただ苦しいだけです。

貯蓄も投資も節約も、目的ありきです。

老後の資金や子供の教育費等を「妥当な水準」に設定し、過度に怖がらずに貴重な経験に投資をすべきだと今回気づかせてくれました。

こんな学びの多い書籍が世の中に存在していたことに驚いています。

いまさらながら、読めて良かったです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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