【宇宙兄弟とFFS理論が教えてくれる あなたの知らないあなたの強み】紹介と感想│ビジネス書│自己啓発本│書評│

📚読書

以前、有名な漫画「宇宙兄弟」を題材に、FFS理論を紹介する書籍のレビューを行いました。

今回も同じシリーズの書籍を読んだので、簡単に紹介をしたいと思います。FFS理論の概要については過去のレビュー記事をご覧ください。

前回は主に就職活動を行う学生向けの自己分析にフォーカスしてFFS理論を展開していましたが、今回紹介する書籍は、ビジネスシーンをもとにFFS理論を展開しています。上司と部下の関係性だったり、目指すべきリーダー像等。

とはいえ、前回も今回もFFS理論自体は学生だろうがビジネスマンだろうが、誰でも参考にできる理論なので、どんな立場の人でも一見の価値はあると思います。

広告

この本の狙い

この本を通して学びたいポイントは以下の5つです。それぞれ細かく解説はしませんが、このポイントを見て興味が沸いた方はぜひ書籍を読んでみることをお勧めします。

1.自分のことをよく理解する(自己理解)

2.周りの人の個性を深く理解する(他者理解)

3.人との付き合い方を学ぶ

4.より良い意思決定をするポイントを会得する

5.強みを活かすことで、誰もがエースになれる

自分の個性を知り、相手の個性を知れば、少なくとも相手をストレス状態に追い込むことなく対話ができるようになります。

「自分はコミュニケーションが苦手だな」と感じている人でも、自分と相手を正しく理解すれば、自然とコミュニケーションが上手くいく可能性が大いにあります。

また上司や部下、同僚、友人と反りが合わない、こともあると思いますが、そんな時こそFFS理論に立ち返り、他者を理解する姿勢が大切だと感じました。

日本人のマジョリティは「受容性」

FFS理論には5つのストレス因子があります。

「凝集性因子」「受容性因子」「弁別性因子」「拡散性因子」「保全性因子」です。

そして我々日本人は「受容性」が一位に来る人が多数派なんだそうです。二位に来るのが保全性か凝集性が多いそうです。

それを聞くとなんとなくイメージに合っている気がします。

日本人は自分の意見を発信するのが不得意な印象がありますが、海外の人は積極的な印象があります。これはまさにストレス因子の違いによるものなんでしょうね。

大事なのは、どちらが良い/悪いという議論ではなくて、自分/他者がこうゆう個性だから、どのように対話したほうが良い、ということです。

そう考えることで、自分を無理に着飾る必要が無くなり、自分の人生を自然に無理なく生きていくことができると感じました。

ストレス因子の異なる上司と部下の関係

本の中では、「拡散・上司」×「保全・部下」等、ストレス因子の異なる部下上司間のコミュニケーションのヒントが語られています。

例えば保全性が強い人は事前準備に時間をかけます。しかし拡散性の強い人はまずやってみる傾向にあります。そのため、拡散性の強い上司はもしかすると部下に仕事を丸投げしてくるかもしれません。

しかし保全性の強い部下はその上司の行動に驚き、うろたえますよね。このような場合、単に上司の個性がそうさせただけで、本人には何も自覚が無い場合があります。

仕事を丸投げされたことに感情的になる前に、一度その状況を客観視し、もしやこれは上司の個性なのでは?と思うことで自分をコントロールすることができると思いました。

他にも「保全・上司」×「拡散・部下」等のケースも紹介されていて、大変興味深い内容でした。

目指すべきリーダー像

よくリーダーシップという言葉を聞きますよね。ではリーダーシップとはどのようなものなのでしょうか。本書では二つのリーダーシップを紹介しています。

①変革型リーダーシップ

凝集性・拡散性の高いリーダー像です。キーワードは「あるべき姿」「戦略展開」「攻撃的手法」「組織の変革志向」などなど。

②サーバント・リーダーシップ

保全性・受容性の高いリーダー像です。キーワードは「傾聴」「共感」「癒し」「気づき」「説得」などなど。

日本人は保全性・受容性が高い人が多いので、②サーバンド・リーダーシップのほうがしっくりくるかもしれません。ただ、いわゆる「リーダー」と言われて想像するのは①変革型リーダーシップと思います。

どちらが正解というわけではないので、自分の個性に合ったリーダーを目指せば良いのですが、自分を「変革型」「サーバント」と分類してもう一方の特性を無視するのはもったいないですよね。

どうせならどちらの特性も兼ね備えたハイブリッド型を目指してみるのも良いですよね。

まとめ

今回は宇宙兄弟を題材にFFS理論を展開する書籍を紹介しました。

正しく自分の個性を理解することで幸せな仕事に就くことができるし、キャリア形成も上手くいくと思います。そうすることで幸せな人生を送ることができ、きっと人生が好転することでしょう。

また他者の個性も理解することで円滑な人間関係を形成することができ、人間関係で悩むことが無くなるだろうと思います。

私は現在、企業の組合役員を務めており、様々な人との関りが多くなっています。リーダーシップを求められるシーンも多々あるので、そうゆう意味ではこのFFS理論が活躍しそうです。積極的に日常生活に取り入れて、人生の質を向上させていければと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました