【定年を病にしない】要約と感想│ビジネス書│自己啓発本│書評│

📚読書

ビジネスパーソンであれば誰しもが「定年」を意識しますよね。

定年後に悩みを抱えて心の病気を患ってしまう人が多いそうです。

そんな定年に向け、早いうちから準備をしておくためのヒントを得ることができます。

私は定年まで20年近くありますが、興味があり読んでみました。

色々な世代の人が読んでもそれぞれ感じることがあると思います。

それでは簡単に本書を紹介していきたいと思います。

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基本情報

発売日:2020年4月18日

ページ数:240ページ

出版社:ウェッジ

著者:高田 明和さん

以下Amazonより引用

高田明和(たかだ・あきかず):1935年静岡県生まれ。慶應義塾大学医学部卒業、同大学院修了。医学博士。

米国ロズエル・パーク記念研究所、ニューヨーク州立大学助教授、浜松医科大学教授を歴任後、現在同大学名誉教授。

専門は血液学、生理学、大脳生理学。日本生理学会、日本血液学会、日本臨床血液学会評議員。

脳科学、心の病、栄養学、禅などに関するベストセラーを含む著書多数。最近はマスコミ・講演で心と体の健康に関する幅広い啓蒙活動を行っている。

引用Amazon

著者の高田さんは1935年生まれです。その年齢でまだ本を書けるだなんて、すごいバイタリティーです。

本書の構成

本書では41名の実例を基に、定年について理解を深めていく内容です。

著者の高田明和さん目線で全てのケースについて解説をしています。

高田さんは80歳を超えても本を執筆するなど、精力的に活動されています。

人生経験豊富でかつ現在も活き活きと働いている高田さんだからこそ、奥深い考察ができるのだと思います。

41名の事例+高田さんの考察で、非常に学びの多い一冊になっています。

先が見えると燃え尽きやすい

50歳を過ぎ、定年が見えてくると、「自分の人生、これで良かったのだろうか?」と考えてしまう人が多いそうです。

それまでバリバリのキャリアで働いてきた人であっても、このように急に迷いが生じてしまい、焦燥感に駆られてしまいます。いわゆる燃え尽き症候群でしょうか。

こうなってしまうと自己否定に陥ってしまいます。

他人との比較は辞めて、定年後の自分を考える良いきっかけだと捉えましょう。

過去も未来も妄想でしかなく、存在するのは今だけです。

老後の三大不安

それは「健康」「お金」「孤独」の3つです。

老後2000万円問題と巷では良く耳にします。

そう聞くと老後の不安は「お金」がほとんどのような気がしますが、実は最も深刻なのは「孤独」です。

本書では様々な「孤独」の事例が紹介されています。

社会との繋がりを断たれて孤独になった人、配偶者に先立たれて孤独になった人等。

私はこれを読んで認識を改めました。

いくらお金があっても人は一人きりでは生きていけない。

シンプルで合理的な人生設計の金融資本、人的資本、社会資本の話に合致します。

健康寿命を伸ばすために

定年後は悠々自適にスローライフを、と考える若者は多いかもしれません。

しかし著者の高田さん的に言えば、健康長寿を望むのならば定年後も仕事を続け、生産性のある人生を送ったほうが良いとのこと。

自分なりに何か行動し、人の役に立つことをする。

そんなハリのある生活が活力の源になるのかもしれません。

定年後に打ち込める仕事に出会うため、私は早め早めに行動していきたい!

そしていつまでも元気に動ける身体でいたいですね。

定年後の生きがいとは

長年猛烈に働いてきた人は、定年後に生きがいを無くしてしまうようです。

ただ、そもそも定年後に無理をして生きがいを求めなくても良い。

もっと言えば、「定年後に生きがいなんて無い」と著者の高田さんは主張しています。

生きがいを無くすのは自然であり、それが年を取るということ。

無理に生きがいを探さなくても良い。

日々のちょっとしたことに楽しみや喜びを感じられればそれで良いんです。

そしてぼんやりしてみましょう。気分がリラックスします。

これは定年後の人に限らず、日々忙しく過ごす全ての年代の人に当てはまるかもしれないですね。

まとめ

本書を読むことで、定年を迎える人の気持ちを少し理解することができました。

私が定年を迎える頃には定年の定義も変わる可能性がありますし、自分の環境がどうなっているかは読めません。

一つ言えることは「定年」はただの節目です。定年後に自分が別人になるわけでもない。

自分の大切な人との時間を大事にし、自分が打ち込める事に没頭する。

究極的に言えば今生きていることに感謝をしながら日々過ごしていく。

そんなシンプルな考え方で良いのではないでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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