傷つくのが怖い、メンタルが弱い、といった悩みを抱えている人にお勧めな一冊を見つけました。
解決策は禅のマインドでした。
ポイントを絞って本書を紹介していきたいと思います。
基本情報
以下Amazonより引用
曹洞宗徳雄山建功寺住職、多摩美術大学環境デザイン学科教授、庭園デザイナー。大学卒業後、大本山總持寺で修行。禅の思想と日本の伝統文化に根ざした「禅の庭」の創作活動を行い、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部大臣新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。また、2006年「ニューズウィーク」誌日本版にて「世界が尊敬する日本人100人」にも選出される。庭園デザイナーとしての主な作品に、カナダ大使館、セルリアンタワー東急ホテル庭園、ベルリン日本庭園など。主な著書に『禅、シンプル生活のすすめ』、『心配事の9割は起こらない』などがある。
引用Amazon
結論=「図太さ」
本書のタイトルにもなっている、「図太さ」。それこそが本書の核心です。
禅僧はみな良い意味で「図太い」です。
心を強く持ち、多少のことではへこたれない。そんな禅僧の図太さを紹介してくれるのが本書のポイントです。
嫌な気持ちはその場に置いてくる
人は嫌な事、ショックな事が起こると、いつまでも引きずってしまいます。
人であればそれは仕方ないことです。
本書では上手な対処方法が紹介されています。
それは、「嫌な気持ちをその場に置いてくること」です。
嫌な思いに囚われてしまうと、いつまでも心が落ち着きません。
そのような思いはなるべくその場に置き去りにして、すぐに断ち切ってしまいましょう。
それこそが「図太さ」です。
自分相応に生きる
人は年老いていきます。
どうしても「老い=衰え」というマイナスイメージが先行しがちです。
すると年相応の行動をしようとか、年相応のファッションをしよう等といった、年に縛られた考え方をします。
図太さを意識するならば、年齢基準で考えるのではなく、いまの自分ができること、やりたいこと基準で考えれば良いのです。
何歳になってもやりたいことを自由にやれば良い。
つまり年相応ではなく自分相応に生きるべきだということです。
以前紹介した「定年を病にしない」では、定年は単なる節目であると私は言いました。
定年に限らず、年齢に関係なく自分の価値基準で人生を設計する図太さを手に入れましょう。
「ただの人」として生きる
先ほど話題に出した「定年を病にしない」では、定年後に燃え尽きて病んでしまう人のケースを紹介していました。
それまでは立派な肩書を持っていた人も、定年を過ぎれば「ただの人」になるわけです。
肩書はいわばその人の仮の姿にすぎません。
「ただの人」として生きるということは、人間として成長を続けていくことだと著者の枡野さんは言います。
企業に勤めるビジネスパーソンであれば「出世」は一つの目標だと思います。
しかしそれが全てではないはずです。
現役でも引退後でも、一日一日を精一杯生き、自分の成長を実感していく。
そんな自分の哲学を貫くことが究極の図太さと言えます。
まとめ
「図太さ」は現代のストレス社会を生き抜く大事なサバイバル術だと思います。
ただし、「図太さ」は良い意味でも悪い意味でも解釈することができてしまいます。
本書で語るのはもちろん良い意味での「図太さ」です。
世の中には色々な人間がいますから、悪い図太さを身に付けないように気を付けましょう。
人として真っ当な行動をした上で、良い意味での図太さを身に付けましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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