【新コーチングが人を活かす】要約と感想│ビジネス書│自己啓発本│書評│

📚読書

実は私、勤め先の企業において、来月コーチングの研修を受ける予定でいます。

その場で初めてコーチングについて学ぶのも良いのですが、どうせならコーチングに関連した書籍を数冊読んでから行ったほうが、研修での学びも深まるだろうと思い、本書を手に取ってみました。

こんな私でも大変理解しやすい一冊でしたので、なるべくその良さが伝わるように紹介していければと思います。

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基本情報

発売日:2020年6月26日

ページ数:290ページ

出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン

著者:鈴木 義幸さん

株式会社コーチ・エィ代表取締役社長/エグゼクティブコーチ。

慶應義塾大学文学部人間関係学科社会学専攻卒業。

株式会社マッキャンエリクソン博報堂(現株式会社マッキャンエリクソン)に勤務後、渡米。ミドルテネシー州立大学大学院臨床心理学専攻修士課程を修了。帰国後、有限会社コーチ・トゥエンティワン(のち株式会社化)の設立に携わる。2001年、株式会社コーチ・エィ設立と同時に、取締役副社長に就任。2007年1月、取締役社長就任。2018年1月より現職。

引用Amazon

著者の鈴木さんは株式会社コーチ・エィの代表取締役社長です。

コーチ・エィといえば以前当ブログで紹介した一冊、「コーチングマネジメント」の著者である伊藤守さんもコーチ・エィの会長です。

つまり「コーチングマネジメント」とは非常に関係が深い一冊ですので、併せて読むとコーチングの理解がより一層深まると思います。

コーチングの本質とは

「コーチングマネジメント」にも「コーチングとは何か」という問いがありました。

今回の書籍ではコーチングの本質について次の言葉で表現されています。

ズバリ「未来を創り出す主体的な人材を創る」です。

目の前の人の主体性に働きかけ、いかに自分の足で一歩を踏み出してもらうか。それがコーチングです。

これは分かりやすいと思います。主役はコーチングを受ける人です。

質問は小さいところから

コーチングは対話を通じて相手の深層心理にアプローチしていきます。

コーチは相談者に対して自発性を刺激するような質問を繰り返していくことになるのですが、

その質問の仕方には気を付ける必要があります。

それは、質問は小さく始めてだんだん大きくしていく、ということです。

大きな質問とは、例えば「この会社で将来どんなことをしたいのですか?」といった、夢や理想を聞くことです。

そう言われても大抵の人はすぐには答えられず、身構えてしまいます。

そうではなくて、日常的な話題のような小さな質問から始めて、徐々にお互いの心の距離を近づけていきましょう。

育成は個別対応で

ビジネスパーソンは専門知識を磨くことに対しては意識が高いです。

しかし相手の才能を開花させるということに関して腕を磨こうとしているマネージャーは少ないと本書では言います。

自分の経験からくる育成方法の型をそれぞれ持っていて、それを誰に対しても実行する。

それで部下が育たなければ、育たない部下のせいにする。

そんな現実があるのではないでしょうか?

人の育成は戦略的に相手に対してカスタマイズする必要があります。

相手の特徴を十分に理解し、導いてあげる責務がマネージャーにはあるということですね。

コーチングの奥の深さを知りました。

未来を描くヒントは過去にあり

コーチングをして相手の本当にやりたいことを共に探す場合、ヒントは相手の過去にある場合も往々にしてあります。

過去の出来事を引き出し、その時の感情の変化や価値観等に触れてみると、この先進んでいくべき道が見えてくるかもしれません。

相談者本人も気が付かないこともあるので、積極的に相談者の過去の体験をえぐってあげて、未来へつながる材料を発掘していきましょう。

まとめ

・コーチングの本質とは、未来を創り出す主体的な人材を創ることである

・質問は小さく始めてだんだん大きくしていく

・人の育成は個別対応が基本

・未来へのヒントは過去にあり

本書はコーチングに関する考え方やテクニックを62個の「スキル」というパートで区切って解説してくれています。

各パートは簡潔で読みやすいため、ストレスが少なく読み進めることができました。

まさにコーチングの入門書としてはうってつけでした。

私同様、これからコーチングを始めたいと考えている人には、自信を持ってお勧めできる一冊でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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