読書家の大先輩に教えてもらった一冊を紹介します。
いつものビジネス書ではなく、今回は自己啓発系のフィクション小説?です。
この手の本はシンプルに前向きになれるので、読んでいて気持ちが良いです。
ネタばれしない程度に内容に触れていきたいと思います。
基本情報
発売日:2019年3月28日
ページ数:198ページ
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
著者:喜多川泰さん
1970年生まれ。愛媛県西条市出身。2005年『賢者の書』(小社)にてデビュー。『君と会えたから……』『手紙屋』『株式会社タイムカプセル社』『運転者』(以上、小社刊)など、続々とベストセラーを発表する。2013 年には『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』(サンマーク出版)が映画化され、全国一斉ロードショー。他にも『書斎の鍵』(現代書林)、『ソバニイルヨ』(幻冬舎)など、意欲的に作品を発表。その活躍は国内にとどまらず、中国、韓国、台湾、ベトナムでも人気を博す。
引用Amazon
本書に似たジャンルとしては、以前当ブログで紹介した「夢をかなえるゾウ」です。
人生の教訓を学ぶことができます。
疑いの目を持たず、素直な気持ちで読めばきっと楽しめることでしょう。
運転者とは
本書のタイトルである「運転者」というのは、「運」を「転ずる者」です。
妻と中学生の娘を持つ主人公・修一と、修一のもとに現れる不思議なタクシードライバー「御任瀬卓志(おまかせタクシー)」の物語です。
つまり「運転手」と「運転者」をかけている点も上手いですが、話の構成が秀逸なのです。
「運」はポイントカードと同じ
本書を読めば、きっと「運」に対する考えがおそらく一変すると思います。
一般的には運は良いか悪いかで表現しますが、本書ではそうではありません。
「使う」/「貯める」で表現します。
運が良いと思った時は運を使った状態で、その前に運を貯めていたのです。
つまり「ポイントカード」と同じなんです。
運をコツコツ貯めて、ここぞという時に使っただけ。
だから運が悪いと思った時でも、ポイントを貯めていると思えば、耐え抜くことができるでしょう。
「運」は次世代に引き継がれる
自分で貯めた運は、自分で使い切ると考えないほうが良いでしょう。
次の世代のために運を貯めるような生き方をしましょう。
日本がここまで大きく成長できたのは、そのように先人たちが運を貯めてきてくれたからなのです。
本書ではその世代を超えたストーリーが語られていて、思わず涙してしまいますよ!
つまり、「GIVE&TAKE」です。
積極的にGIVEしていきましょう。
努力は報われないのか
努力は報われると思いますか?
考え方は人それぞれだと思いますが、本書ではこの努力について非常に前向きな捉え方をしています。
それは、世の中は誰かが頑張る姿からもらったエネルギーの集合体だということ。
結果からもらったエネルギーの集合体ではありません。
スポーツでもそうですが、必死になって頑張る姿を見て元気をもらえたりしますよね。
誰かが努力をする姿からエネルギーをもらって自分は動く割には、自分が努力した時はすぐに結果を期待してしまう。
それこそ「運が良かった」「運が悪かった」といった形で。
努力は報われると信じて運を貯める。これこそが本書の最大のメッセージではないでしょうか。
まとめ
今回は自己啓発系の小説、「運転者」を紹介しました。
本書を読んで、「運」を前向きに解釈できるようになりました。
考え方次第で人生は良くなるという事です。
そして結局は「GIVE」「他者貢献」です。
これまで多くのビジネス書を読んできましたが、時代が変わっても大事な要素は普遍的なのだなと学びました。
日常にモヤモヤを感じている人は、「運転者」を読めばスッキリすること間違いなしです。
ぜひ読んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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