【株式会社タイムカプセル社 十年前からやってきた使者】要約と感想│ビジネス書│自己啓発本│書評│

📚読書

当ブログおなじみの喜多川泰本です。

「人生は、いつでも、何度でも、どこからでも、やり直せる。」

そんなフレーズが印象的な本書を今回紹介します。

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基本情報

発売日:2022年4月25日

ページ数:224ページ

出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン

著者:喜多川泰さん

あらすじ

主人公は新井英雄という45歳男性。元経営者だったものの、職を失い、就職活動中のシーンから本書は始まります。

新井英雄が面接を受けたのは、「株式会社タイムカプセル社」という、未来の自分に宛てた手紙を数年後に届けてくれるサービスを提供している企業です。

採用試験には無事合格し、タイムカプセル社で働くことになるのですが、そこで新井英雄は多くの人や手紙に出会います。その出会いによって新井英雄自身が変わっていき、人生をやり直していく、というストーリー。

ちなみにですが、「株式会社タイムカプセル」という会社さんがあって、本書と同じようなサービスを展開しているそうです。

本書を読めば、実際に利用したくなるでしょう。夢がありますね。

引用:株式会社タイムカプセル様HPより

出会いは奇跡

主人公の新井英雄は、タイムカプセル社の仕事を通じて様々な出会いを経験します。

人物はもちろん、手紙との出会いも新井英雄の人生に影響を与えます。

新井英雄は自分の人生に絶望をしていましたが、この「出会い」という奇跡によって、逆境から立ち直っていきます。そんな逆転劇が本書の見どころです。

そう考えると、出会いって非常に尊いことなのだなと感じます。

色々な出会いに感謝し、大切にする。そんな謙虚な姿勢を持たなきゃなと学びました。

過去の自分を許す

未来の自分に手紙を出した人の多くは、過去の自分の行いに引きずられて今を生きることができていませんでした。

トラウマを否定せよ、とか、過去や未来はなく、あるのは今だけ、という考えは当ブログでもさんざん紹介してきましたね。しかしそれがいかに難しいことか。この辺の人間の葛藤や感情をを生生しく描いていて、感情移入しながら読めました。

さて、そんな過去の自分の行いは、今日の優しさ、謙虚さの源にすれば良い、と新井英雄の先輩である吉川海人は言います。

だからこそ人の痛みがわかる優しい人になれる。吉川海人の年齢は20代前半という設定。その年齢でこんな事が言えるなんて、とんでもない人格者ですね。

心に火を付けるには

何かに本気で取り組む時、抽象的な表現ですが「心に火を付ける」とよく言いますよね。

心に限らず、何も無いところから火を起こすのは非常に大変な作業です。

しかし、すでに燃えている火を分けてもらえば火はすぐに燃え移ります。

人の心も同じだと本書では説きます。

つまりすでにメラメラ燃えているバイタリティー豊富な人から火を分けてもらえば良いのです。

足を運んでそのような人に実際に会ってみましょう。

そうすればコンフォートゾーンから抜け出し、これまでとは違った景色が見えてくるかもしれませんね。

まとめ

・出会いは奇跡だという気持ちを大事にする

・過去の自分の行いは今の自分の優しさと謙虚さの源である

・心に火を付けたければ、すでに火が付いている人に会ってみよう

タイムカプセル社というありそうでなかった会社が本書のリアリティーをより増幅させていました。

そして人と手紙が密接に絡んでおり、至るところに張り巡らされた伏線、そしてきっちり回収する。見事な構成でした。読んでいてスッキリすること間違いなしです。

本当に人生はいつからでもやり直せるという勇気を与えてくれる一冊です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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