人はなぜ働くのか?忙しく働く毎日ではそんなこと考えたこともない人が多いのではないでしょうか。
しかし働く意義を考えるということは、人生をより豊かにする上では欠かせないのです。
働くとは何か?本書を読んで考えてみましょう。
基本情報
発売日:2018年3月25日
ページ数:456ページ
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
著者:村山昇
村山昇さんといえば、「コンセプチュアル思考」が記憶に新しいです。
本書も所々そのコンセプチュアル思考の要素が散りばめられているので、働く意義を考えるということはコンセプチュアル思考そのものとも言えるでしょう。
ぜひあわせて読んで欲しいです。
本書の特徴
この「働き方の哲学」は、仕事観や人生観を醸成するための助けとなる本です。
今の仕事は天職なのか?どうしたら仕事のモチベーションが上がるのか?
そんなモヤモヤを抱えている人は何かヒントを得ることができるかもしれません。
また様々な偉人の名言を紹介していて、それだけでも勇気づけられます。
そして何より絵がふんだんに使われているので、非常に理解しやすく読みやすいです。
自立と自律
自立と自律、この二つの「じりつ」を使い分けているでしょうか?
これらの違いを正しく理解している人は少ないかもしれません。
働く意義を考える上で非常に重要な考えなので、知っておきましょう。
ビジネスパーソンとして「じりつ」を使う場合、大半が「自立」だと思います。
仕事を一人でこなせる状態=自立 と考えるのではないでしょうか。
ある程度「自立」をしたら早いうちに「自律」を目指しましょう。
自律している人は判断や行動がぶれません。その人の中にはしっかりとした芯、価値軸があるのです。
自律して自らを方向づけましょう。
プラスの出来事とマイナスの出来事で厚みのある人生を
高い目標を目指そうとしたとき、困難に直面することもありますよね。
ここで目標達成が+10の体験だとしたら、困難に直面したら-10の体験と考えます。
目標達成した時点でプラスマイナスゼロだと思いきや、実はトータル20の体験をしたと言えるのです。
このプラス方向とマイナス方向の振れ幅は体験の厚みであり、それこそ人間の厚み、仕事の厚み、人生の厚みを作っているのです。
これは失敗を失敗と捉えない思考法だったり、喜多川泰さんの小説で出てきた「人生は振り子のようだ」という考えと本質的には同じでしょう。
どんなに辛いことが起ころうとも、そのあとに得られるプラスの体験の幅と合わせて人として大きくなっていくんですね。
働き方の哲学 ーまとめー
今回は個人的に印象に残った2つのポイントのみ紹介しました。
他にも参考になる考え方が盛りだくさんで、読めば明日からの仕事が楽しくなるかもしれません。
毎日の仕事に意味づけをするだけで、仕事が苦役ではなくなります。
仕事がつまらないと嘆くよりも、まずは自分が変わる努力をするべきだと感じました。
雨にも負けず、頑張っていきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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