仏教≒アドラー心理学【反応しない練習】要約と感想│ビジネス書│自己啓発本│書評│

📚読書

ブッダの教えを現代社会に活かして悩みの無い人生を歩んでいこう。

私は宗教は信じない人間ですが、このブッダの考えは大変参考になりました。

人間関係に苦しむ人は騙されたと思ってぜひ読んでほしいです。

では個人的に気になった点を中心に本書を紹介していきたいと思います。

広告

基本情報

発売日 2015年7月31日

ページ数 224ページ

出版社 KADOKAWA/中経出版

著者 草薙龍瞬さん

悩みの始まり

なぜ人は悩むのでしょうか。それは「心の反応」があるからです。

心がつい動いてしまうこと。それが悩みを生み出すたった一つのことです。

つまりムダな反応をしないことが悩みを解決する唯一の手段です。

反応をしないことは、我慢したり無視することではありません。

反応する前に理解する

悩みは誰にだってあります。まずその現実を受け入れます。

現実に「ある」ものは「ある」と考える。

そこで頭を切り替えて「ではどうすれば解決できるのか」という思考を働かせます。

「幸せになる勇気」に登場した三角柱の話と同じで、大事なのは「これからどうするか」です。

あれ、仏教ってアドラー心理学に似ている。

判断しない

「どう考えても自分が正しい」とか、「どう考えてもそれはおかしい」と言ってしまうことってありますよね。

この「どう考えても」という「考え」は自分の頭で考えたことでしかありません。

自分の考え=正しい とは限らないのに、なぜ人は言い切ってしまうのでしょうか。

仏教が目指す「正しい理解」とは、「正しいと判断しない」理解です。

判断するのはやめましょう。

自分はダメな人間だ、あの人は〇〇な人だ、というのも判断です。

私達人間に、誰かを良い人、悪い人と判断する資格はあるのでしょうか。

そもそもそれは必要のない判断です。

判断せず、ありのままの自分でいましょう。

4つの心がけ

ブッダが教える人生の大きな心構えがあります。

それは次の「慈・悲・喜・捨(じ・ひ・き・しゃ)」と呼ばれる4つの心がけです。

慈【慈しみの心】 相手の幸せを願う心

悲【悲の心】 相手の苦しみ・悲しみをそのまま理解すること

喜【喜の心】 相手の喜び・楽しさをそのまま理解すること

捨【捨の心】 手放す心、捨て置く心、反応しない心

慈・悲・喜 は自分起点ではなく相手が中心になっていますね。

結局「他者貢献」や「GIVE&TAKE」と同じことを言っているように見えます。

特に「捨」が最も難しく、人は執着心があるからです。

自分への執着を、世のため人のためと理屈を作って正当化してしまいます。

捨の心を持つことで初めて他者貢献ができるのかもしれません。

まとめ

・悩まないためのコツは反応しないことにあり

・反応する前に理解しよう

・判断する癖を修正しよう

・4つの心がけ「慈・悲・喜・捨」を忘れない

世の中、自分も含めて色々な人がいます。

外に出ると些細なことでイライラすることもあるでしょう。

しかしこの本を読んで学びました。いちいち反応する必要は無いし、他人を判断してはいけないのだと。

そう思うと、なんだか無駄にエネルギーを消費しなくてすみ、自分にとって本当に大切なことにエネルギーを集中することができるような気がします。

気の持ちようで人生は豊かになると思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました