どの企業にも優秀な社員は必ずいますよね。優秀な人を優秀たらしめる要因は何か?
そんな問いに対して向き合ったのがこの書籍です。
数多くの優秀な人、つまりハイパフォーマーに見られる共通点を挙げています。
これを読めば自分もハイパフォーマーになれるかも?
今回もポイントに絞って要約&感想を書かせていただきます。
結論:7つの思考・行動様式

ハイパフォーマーに共通する点はズバリ下記7点です。
1.「なんとかなる」と思ってやってみる
2.柔軟に方向転換する
3.自分とは異なる価値観や文化を認め、受け入れる
4.仕事を「プレイ」する
5.常に学び続ける
6.人との縁を大切にする
7.物事を斜めから見る
「なんとかなる」と思ってやってみる
京セラの創業者である稲盛和夫さんはこのように言いました。
「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」
この「なんとかなる」という考え方はまさにこの稲盛和夫さんの言葉と同じです。
詳しく知りたければ、稲盛和夫さんの著書「生き方」がお勧めです。
柔軟に方向転換する
本書では華麗に方向転換したハイパフォーマーの方々が紹介されています。
一度決めたことをやり抜く精神力も重要な一方で、ダメなら即座に方向転換するフットワークの軽さも必要だと言います。
「QUITTING」でも同じ趣旨の話がされています。
自分とは異なる価値観や文化を認め、受け入れる
よく言われるダイバーシティというのはジェンダーだけではなく、異なる価値観・考え方に対しても使われます。
ハイパフォーマーはこのダイバーシティをしっかり理解しています。
自分の考えに固執せず、多様な意見に耳を傾けます。
ちなみにこの考え方は「心理的安全性」にも繋がるでしょう。
仕事を「プレイ」する

労働者には3つのタイプがあります。「レイバー」「ワーカー」「プレイヤー」です。
平たく説明すると、仕事のやらされ度合い別に表現が分かれている、と言えば良いでしょうか。理想的なのは「プレイヤー」です。
誰かに押し付けられるのではなく、自ら仕事の意義を見出し、創意工夫して仕事を楽しみましょう。
常に学び続ける
これはあまり深く説明しなくてもご理解いただけるかと思います。
色々な分野に興味を持ち、積極的に学ぶ姿勢が必要です。
効率的に勉強するにはこの書籍がお勧め。
人との縁を大切にする
仕事は決して一人でできるものではありません。
またアドラー心理学の名著「嫌われる勇気」にも登場する「共同体感覚」。
他者に関心を持ち、他者に貢献する。通じるところがあると思います。
物事を斜めから見る
これはひねくれた見かたをしなさいというわけではありません。
あえて斜めから見る、つまり批判的に捉えることで新たな側面が見えてきて、さらにブラッシュアップされていきます。
「リフレクティブ・マネジャー」に登場した「二重ループ学習」にも似ています。
まとめ
今回紹介した7つの思考・行動様式に加え、本書では「知的体力」がこれからの人生100年時代において重要な要素となると提言しています。
「知的体力」とは正解がない問題を様々な角度から掘り下げて思考し、行動する力と定義しています。
これこそが人間にできてAIに出来ない所業なんだそうです。
長い人生を生き抜くためにも、知的体力を備えたハイパフォーマー人材を目指して日々コツコツ積み重ねていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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