巷では様々なシンキング系の書籍が出版されています。
今回紹介するのは、一風変わった書籍。その名も「プレイフルシンキング」です。
簡単に言えば、それは仕事を楽しむマインドの事です。
本書のポイントを簡単に紹介していきたいと思います。
基本情報
発売日:2020年8月28日
ページ数:239ページ
出版社:宣伝会議
著者:上田 信行さん
同志社女子大学現代社会学部現代こども学科特任教授、ネオミュージアム館長
実験的アトリエとして奈良県吉野川のほとりにネオミュージアムをつくり、1990 年以来、現在まで 50 近くの実験的ワークショップを実施している。現在、人と人が織りなすコミュニケーションから豊かな学びの場をつくる「プレイフル・ラーニング」という新しい考え方を構築し、実践的な研究を続けている。
引用Amazon
上田さんは「学び」に関する研究者です。
本書でも登場しますが、数多くのワークショップを企画し、特にアイデア出しに関する手法が多く紹介されています。
アイデア出しに困った時にきっと参考になるのではと思います。
プレイフルとは何か
それは、「物事に対してワクワクドキドキする心の状態」を指す言葉です。
これはビジネスパーソンが仕事を楽しむための思考法で、著者の上田さんが考え出した思考法です。
では一体どうすればプレイフルシンキングが可能になるのか?
キーワードは「対話」です。
特に、創造的なコミュニケーションとして対話を用いる事がポイントです。
一人では思いつかないような斬新なアイデアや課題解決方法など、対話を通じて創出していく。
アイデアを思いついた時に感じる喜びが仕事をプレイフルに捉えるきっかけになり得ると思います。
「プレイフル」と「対話」は非常に密接な関係にあると言えるでしょう。
「対話」に関する書籍は過去当ブログでも紹介しました。
プレイフルシンキングのためにはぜひ対話力を身につけましょう。
自分なりに課題を設定し直す
具体的にどうすれば仕事がプレイフルに変わるのでしょうか。
本書ではヒントが提示されています。
それは、自分なりに課題を設定し直すことです。
「これは私の仕事ではない」という考えから、「これは私の仕事だ」に変えてみましょう。
以前紹介した書籍にも繋がる話ですが、「ホウレンソウ」から「PQR」に変えることもプレイフルシンキングですよね。
また別の角度から考えれば、目の前の仕事をコンセプチュアルに考えることもプレイフルシンキングだと言えます。
仕事の捉え方は人それぞれです。
ただ逆に、捉え方を変えるだけで仕事をもっと楽しむことも可能なのかもしれませんね。
メタ認知を駆使する
さらに関連性の高そうなキーワードは、「メタ認知」です。
仕事に対して自分がどのような感情を抱いているか、客観的に眺めてみる。
そんなメタ認知力がプレイフルシンキングには必要なのかもしれません。
メタ認知に関する書籍も読んでみたくなりました。
まとめ
・プレイフルシンキングとは、「ワクワクドキドキする心の状態」の思考法です。
・プレイフルにするコツは「対話」「メタ認知」にあり。
・自分なりに課題を設定し直すと、仕事がプレイフルに変わる。
プレイフルシンキングは一般的な言葉で表現すれば「ポジティブシンキング」と言えるかもしれません。
物事を楽しむためには前向き、楽観的に考える必要があります。
ただポジティブシンキングではどうしても精神論に陥ってしまいがちなので、その点では本書のようにプレイフルシンキングとして体系的に学べるのは大変有益だと感じました。
VUCAと呼ばれる今の時代を生き抜くには、このプレイフルシンキングが強力な武器になっていくでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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