彼はセンスが良いとか、私にはセンスが無い、なんて会話、よくするのではないでしょうか。
本書は「センス」に対する理解を深め、誤解を解いていきます。
基本情報
発売日:2014年4月30日
ページ数:143ページ
出版社:朝日新聞出版
著者:水野学さん
水野学さんはgood design company代表取締役で、かの有名な「くまモン」の生みの親です。
そんな水野さんがセンスについて語ったのが本書。果たしてセンスとは何か?センスとは無縁の人でも、本書を読めばその本質に近づくことができるでしょう。
センスとは何か
「センスとは知識の集積である」それが著者水野さんの考えです。
大抵の人はセンスは生まれつきのものだと勘違いしているのですが、実はそうではない、というのが本書の主張です。
例えば、一見センスの良い意思決定でも、その背景にあるのは膨大な知識の蓄積と、その知識に基づく精度の高い予測なのです。
センスを磨くためには
センスを磨くには知識が必要です。しかし知識を吸収するには根気のいる作業で、なかなか継続が難しいですよね。
そのために必要なのが、感受性と好奇心です。
下記の書籍では、あえて自分には役に立ちそうにない学問にアプローチすることを推奨していました。
これこそまさにセンスを磨くことそのものでしょう。
替えがきかない人材=センスの良い人材であり、ビジネスパーソンとして成長すること間違いなしです。
センスアップの敵とは
センスを磨く方法は、知識を集積することと客観的になることです。
逆に言えば、不勉強と思い込みはセンスアップの敵になります。
下記の書籍でも紹介しましたが、我々人間は往々にして思考が固定化します。
センスを良くするためにもアンラーンは必須なのかもしれません。
また本書では、「旅」を推奨しています。
ここで言う「旅」の定義は、日常から逃れること、つまり非日常であること、です。
行ったことの無い場所に行ってみる。自分と違う職業の人と話す。いつもと違うルートで目的地に行ってみる。など。これらも全て旅です。
旅という学びは、感じる力を育てる方法だと著者は主張しています。
これは以前当ブログで紹介した「越境思考」にも通じる話です。
まとめ
・センスとは知識の集積である。
・知識を吸収するために必要なのは感受性と好奇心である。
・センスアップの敵は不勉強と思い込み。積極的に旅をして日常から離れてみよう。
センスが良く見える人は、膨大な知識の積み重ねという努力が背景にあったのです。
その人の見えざる努力をセンスの一言で片づけてしまうのは、少し失礼ではないかとも思いました。
私もビジネスパーソンとしてさらに上を目指すためにも、センスアップしていきたいところです。
そのためにも、幅広いジャンルの読書で知識を積み上げていこうと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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