書籍レビュー【天才性が見つかる才能の地図】要約と感想

読書

才能って生まれつき備わったものだと多くの人は考えていますよね。

この本は、「実は才能は誰にでもある」 というお話で様々な論文をもとに論証していきます。

メンタリストのDaiGoさんがYouTubeでお勧めしていた本で、気になったので読んでみました。

確かに面白い内容でした!

これから自己分析をする人は絶対に読んでほしい一冊です。

なるべくシンプルに紹介していきたいと思います。

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結論

人生は「生まれ」で決まる、わけではない。

「才能」は誰にでもあって、使いこなせていないだけである。

この書籍をお勧めするメンタリストDaiGoさんも、才能に満ち溢れていて華々しく見えるかもしれませんが、彼は自分の持つ才能を効率よく活用しているのだと思います。

本書の構成

本書は2部構成になっています。

前半は「問題編」となっており、「才能」に関する様々な誤解を解いていきます。

参照論文を常に掲載しながらの説明なので、説得力があります。

研究結果という事実を基に展開していくあたりは、筆者の鈴木裕さんは「FACTFULNESS」を実践しています!

後半は「解決編」で、誰もが持つ才能を日常で発揮するためのフレームワークを紹介してくれます。

まさに自己分析の教科書的な内容となっています。

こうゆう良書をもっと若い時に読みたかった…

異能バトル

才能は誰にでもある、というのが本書の主張です。

ではどうやって才能を見つければ良いのか?という問いに対してヒントを与えてくれます。

特に興味深い考えがあります。

人生とは、「異能バトル」である

引用:天才性が見つかる才能の地図

つまり、はたから見るとハンデにしか見えない能力が、実は使いようによっては強みになったりする、ということです。

多くの人が自分の才能の活かし方が判ってないということですね。

「不安が覚悟に変わる 心を鍛える技術」にも似た考えがありました。

まずは自分の特性を理解し、どのフィールドで戦うかを見極めていくことが重要。

特に、競争する相手が少ないフィールドであればあるほど、自分の異能が武器になってくれます。

比較優位

個人的に非常に興味深いポイントを紹介しておきます。

「比較優位」という考え方です。

「比較優位」とは、個人の能力は他者とのパワーバランスによって決まるので、相対的に”かたよったポイント”を見つけて、そこに特化したほうが活躍できるという理論だ。

引用:天才性が見つかる才能の地図

これは面白いし、大きな組織で生きていく上で非常に重要な考えだと思いました。

例えばAさんとBさんがいて、二人のスキル1と2の度合いは下表の通りとなっているとする。

この場合AさんはBさんよりも有能だということになるが、Aさんが一人でできる仕事にも限界がある。

またBさんがスキル1と2の両方を伸ばしてAさんに近づこうとしても、組織全体としては効率が良くない。

したがって、Aさんはスキル1を活かす仕事をし、Bさんはスキル2を活かす仕事をした方が、組織としての生産性、あるいは費用対効果が良い、ということになります。

組織のマネジメントの観点からすると、所属員一人一人の力量を定量的に把握し、どのように配置するか、そしてどのスキルを伸ばしていくかを考える上で、この「比較優位」は非常に重要な概念だなと思いました。

異能を見つけて活かすワークの紹介

自分の異能を見つけるために本書でいくつかのワークが紹介されています。

今回はその中から二つをピックアップしておきます。

フィールド分析

自分がどこでどのように戦うかを決めるワーク。

戦う場所を定め、誰に評価されて、どの状態になったら勝利なのかを明確にする。

これはつまり自分という商品を売り込むマーケティングにあたるのかもしれません。

そうゆう意味では森岡毅さんの書籍と通じる部分があります。

かたより分析

フィールド分析で定めた戦うフィールドにおいて、必要とされるスキルが何かを考えることです。

そのスキルのことを「かたより」と本書では言っています。

必要とされるスキルの中で、自分が持つ優位なかたよりを特定していきましょう。

この「かたより」を無視して自分の「好き」や「得意」をベースに考えてしまうと、周囲から必要とされなくなる可能性があるため、あくまで「かたより」起点で考えましょう。

つまりこれは「顧客起点の経営」の考えに通じますね。

まとめ

私はこの本を読むまでは長いこと「人生は生まれで決まる」と考えていました。

そう考えることで自分に諦めがつき、楽に生きていけると思っていたのかもしれません。

しかし実は誰にでも才能があると分かった今、自分の才能を活かすフィールドを探してみようと思っています。

まぁ今でも割と生き生きと暮らせてはいますが、現状に甘んじることなく、これからも新しいことにチャレンジし、自分の枠を広げていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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