働く動機の最上位概念は使命!【コンセプチュアル思考 物事の本質を見極め、解釈し、獲得する】要約と感想 Part.2

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今回は「コンセプチュアル思考 物事の本質を見極め、解釈し、獲得する」記事Part.2になります。

前回は「πの字思考プロセス」を紹介しました。

Part.2の今回も私が特に印象に残った考え方について取り上げたいと思います。

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動機を重層的に持つ

コンセプチュアル思考は、意味を掘り起こす思考法です。

例えば自分の仕事に対してコンセプチュアルに考えるということは、働く動機を考えることになります。

そこで本書では非常に画期的な概念が紹介されています。

「働く動機5段階」です。

ポイントはこれら5段階の動機を重層的に持つということです。

5つの要素を兼ね備えていれば、例え1つの動機が失われても他の動機がカバーしてくれて、働くモチベーションは保たれます。

コンセプチュアル思考を磨くことで、より内発的動機に目がいくようになり、働く意義を広い価値観で捉えることができるでしょう。

組織の一人一人がそういった視点を持つことで、自立した組織へと成長していくのだと思います。

客観を超える主観へ

ビジネスの現場では、「客観的」な意見が求められることがしばしばあります。

確かに「主観的」な意見は時に場当たり的だったり、的外れである場合があります。

しかし例えば統計データという客観的な要素から「何が言えるのか?」を導き出すのは、データを見る人の「主観」です。

豊かな発想力が無ければ「主観」が生まれず、せっかく得られたデータから何も結論が出ません。

以前当ブログで紹介した「サーベイ・フィードバック」の例を出して考えてみます。

職場環境を良くするために「どんな質問項目が必要だろうか?」という主観的な発想から始まります。

次に実際にサーベイを行い、データを取得することで組織を客観的に評価します。

ここでは科学的、論理的な思考が求められますね。

最後に、「ではこんな取り組みをしたらどうだろう?」と、具体的なアイデアに落とし込む。

つまり主観→客観→主観とフェーズが移動していることが分かります。

これはコンセプチュアル思考の具体→抽象→具体とほぼ同じ動きであり、この往復運動がポイントだということは言うまでもありませんね。

この客観を超えた主観、抽象を超えた具体にイノベーションが見えるのかもしれません。

まとめ

・働く動機を重層的に持つことで、モチベーションが持続する

・客観を超えた主観こそイノベーション

今回の記事で紹介したのは、私が特に印象に残ったポイントです。

本書ではさらに判りやすく解説してくれていますし、他にも目からウロコな考え方を知ることができます。

個人的にはここ最近で最も読んで良かったビジネス書群に入るでしょう。

これは良すぎるので、購入して手元に置いておきたい、そして何度でも見返したいバイブルです。

ぜひ多くのビジネスパーソンに読んでみて欲しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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