書斎は心のお風呂【書斎の鍵】要約と感想

📚読書

毎度おなじみ、喜多川泰本の紹介です。

今回は読書の魅力について、感動的なお話をベースに語ってくれています。

一度で二度美味しい本です。

さらに喜多川泰本が好きになること間違いなしです。

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基本情報

発売日:2015年6月3日

ページ数:264ページ

出版社:現代書林

著者:喜多川泰さん

喜多川泰の書籍と言えば、ディスカヴァー・トゥエンティワンの印象が強いですが、今回は現代書林さんからの出版です。

私は普段iPadのKindleアプリで読書をしているのですが、この本は紙版で読みました。

2024年5月現在、電子版は存在せず、紙版しかありません。

その秘密が本書の中に詰まっているので、ぜひ読んでその真相を確かめていただきたいです。

これまで電子書籍派だった人も、また紙派に戻りたくなるような、そんな仕掛けが施されています。

ヒントはこの写真↓ 一部分のみ紙の質感が異なっています。こういった遊び心も本書の特徴です。

本書のあらすじ

舞台は2055年の世界です。前田浩平というとある企業の営業部の課長が主人公。

ある日突然公平の父の訃報が届きます。

浩平は久しぶりに実家に帰り、父の遺言を授かります。

そこには父が大切にしていた書斎について書かれており、「書斎の鍵をしかるべき人に預けた」と記されていました。

そこから書斎の鍵を探す物語が始まるのですが、果たして浩平は鍵を見つけることができるのか?父の書斎の秘密を解き明かすことはできるのか?

読んでいてドキドキワクワクが止まらず、ついつい先が気になって一気に読めてしまいますよ。

また2055年の未来を喜多川泰さんの視点で描いている点も見逃せません。

実現していそうでいなさそうな?そんな現実と非現実の狭間のような世界感がまた面白い!

心の汚れを洗い落とす

本書は書斎の鍵を探す物語でありつつ、読書の魅力を存分に伝えてくれる一冊です。

物語の中で「書斎のすすめ」という本が重要な役割を担っていて、主人公の公平はこの本との出会いで大きな転機を迎えることになります。

「書斎のすすめ」は読書がいかに人生の扉を開くかを説いてくれる本で、その中でも「書斎は心のお風呂だ」と主張しています。

人間が一日の体の汚れをお風呂で洗い流すように、心も一日の汚れを落とす必要があります。

そのためにも書斎、つまり読書が重要な役割を果たしているのです。

人生を変える本、心を穏やかにしてくれる本。本には無限の可能性が広がっており、疲れ切った心を癒してくれるのです。

そのためにも、紙の本を並べた書斎を作りましょう、と教えてくれています。

電子書籍ではなく、書斎である理由

読書は紙派か電子書籍派か、という論争は、尽きることがありませんよね。

本書は紙本ならではの魅力を語っており、だからこそ書斎を作りましょうと言っています。

書斎には紙の本が並べられています。

本に囲まれた空間に身を置くと、不思議な感覚に陥るでしょう。

本の背表紙から、その本の著者や登場人物らが、私達の魂に問いかけてくるのです。

「お前はどう生きる?」といったように。

毎日の恐怖や不安を、本との対話で打ち消していく。

真剣に自分と向き合うことで、生まれ変わることができます。

そんな体験ができるのが、紙の本を並べた書斎だということですね。

確かに、自分の人生を変えてくれた本を並べておけば、いつでもすぐに開いて読めるし、背表紙のタイトルが目に入るだけで内容が頭に浮かんできますよね。

まとめ

今回は喜多川泰さんの「書斎の鍵」を紹介しました。

本書の重要なメッセージは2つありました。

1つは読書の魅力です。もう1つは今回触れることができませんでしたが、「自分が幸せになることでしか救えない人生がある」ということです。

いつまでも過去の出来事にひきずられて幸せになることを放棄してはいけません。

そんな大切な教訓を素晴らしい物語を通して学ぶことができます。

ぜひ一人でも多くの方に読んでいただきたいですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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