お馴染みの喜多川泰さんの小説です。
喜多川さんの小説はどれを読んでも楽しめます。小説としても、自己啓発本としても素晴らしいものばかりです。
この「君と会えたから…」は、涙無しでは読めません。
それでいて生きていく上でとても大事な事を教えてくれます。深い一冊です。
サラッと紹介させていただきますね。
基本情報
発売日:2006年7月10日
ページ数:208ページ
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
著者:喜多川泰さん
喜多川泰さんは講演会や喜多川塾といった色々な活動をされているそうです。
気になった方は一度HPをご覧になってみてください。
私もあわよくばイベントに参加してみたいなぁという気持ちになってきました。
本書のあらすじ
主役は高校生のヨウスケと、謎多きハルカという同級生の物語です。
ハルカが父親から学んだ人生の教訓をヨウスケにティーチングしていき、それまで惰性で毎日を過ごしていたヨウスケの生活が変わっていきます。
そんなある時、ハルカの秘密がとうとう明かされます。
ハルカの秘密を知った時、きっと衝撃を受けずにはいられないでしょう。
ネタバレを避けるためあまり詳しく書けませんが、この本を読めば、とにかく一日を大事に生きていこうと思えるでしょう。
人生でたった1つだけ約束されていること
人生、たびたび予測不能な出来事が起こりますよね。
そんな人生で1つだけ絶対に約束されていることがあります。
それは「いつかは死ぬということ」です。
逆に考えると、それ以外は何も約束されていないんです。
いつかは死ぬから悲観的になれと言いたいわけではなく、「死」以外は何も約束されていないので、何にでもなれる可能性が誰にでもある、自分の行動次第でどうにでもなれると考えようよってことです。
シンプルで全く反論のしようのないロジックだと思いませんか?
どストレートに勇気づけてくれました。
ライフリスト
ハルカは父親から教わった「ライフリスト」というゲームをしようとヨウスケに提案します。
このライフリストは、自分が欲しいもの、なりたいもの、行ってみたい場所等、自分の願望を書けるだけ書くというもの。
しかしこのライフリストには2種類あったのです。
それは「GIVEのリスト」と「TAKEのリスト」。
TAKEのリストは利己的な項目で、GIVEのリストは利他的な項目が並びます。
本書に登場した例を引用します。
TAKEのリスト 世界中でヒットする商品を発明して特許を取る
GIVEのリスト ママの負担を少しでも軽くしてあげたい
もうお分かりですよね?GIVEのリストに書かれた項目を達成すれば、自然とTAKEのリストも達成されるわけです。
まさに「GIVE&TAKE」です。
そして、TAKEのリストに書かれた自分の願望は、結果として手に入るものであり、それを目標にして日々生きるためのものではない、とハルカの父親が言います。
ハルカの父親はとんでもない人格者です。ただただ頭が下がる想いです。
GIVEのリストには自分の夢が書かれるでしょう。ただ、その夢に向けて一日どう過ごすかは、TAKEのリストに書かれている項目なんですね。これは深い。深すぎる。
まとめ
今回は喜多川泰さんの「君と会えたから…」を紹介しました。
何かと暗いニュースが多い世の中ではありますが、そんな中でも毎日を前向きに生きていく勇気を与えてくれる一冊です。
本書が出版されたのが2006年。今から18年前です。
18年前にこの本に出会っていれば私の人生はもっと違っていたでしょう。
もっと早く読みたかった…
いや、いまこの歳で読めたのは幸運だったと思うようにします!
まだ知らない人にこの本を広げていきたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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