ダイアローグ、それは対話という意味です。
近年、ビジネスシーンでは対話の重要性がますます高まってきているように感じます。
対話に関する書籍は以前当ブログでも紹介しました。
今回も良書を読みましたので紹介したいと思います。
基本情報
発売日:2023年2月17日
ページ数:360ページ
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
著者:熊平美香さん
昭和女子大学キャリアカレッジ 学院長
一般社団法人21世紀学び研究所 代表理事
ハーバード大学経営大学院でMBA取得後、熊平製作所の企業変革に従事。日本マクドナルド創業者に師事し新規事業開発を行った後、1997年に独立し、リーダーシップおよび組織開発に従事する。2009年より日本教育大学院大学で教員養成に取り組む傍ら、未来教育会議を立ち上げ、教育ビジョンの形成に尽力。2015年に一般社団法人21世紀学び研究所を設立し、リフレクションの普及活動を行う。昭和女子大学キャリアカレッジではダイバーシティおよび働き方改革の推進、一般財団法人クマヒラセキュリティ財団ではシチズンシップ教育に取り組む。Learning For All等教育NPO活動にも参画。文部科学省中央教育審議会委員、内閣官房教育再生実行会議高等教育ワーキンググループ委員、経済産業省『未来の教室』とEdTech研究会委員などを務める。2018年には経済産業省の社会人基礎力にリフレクションを提案し、採択される。
引用Amazon
著者の熊平さんはハーバード大学でMBAを取得された秀才です。
そして経済産業省の2018年の政策として取り上げられた「リフレクション」の提案者なんだそうです。驚きました。
これを機に経済産業省のHPを見てみましたが、かなり興味深い事が書いてありました。
人材開発に携わる人は見ておいたほうが良いと思います。

対話の基礎力とは
対話(ダイアローグ)には5つの基礎力が必要となります。
1.メタ認知
2.評価判断の保留
3.傾聴
4.学習と変容
5.リアルタイム・リフレクション(内省、振り返り)
一つずつ簡単に見ていきましょう。
メタ認知
メタ認知とは、自分を俯瞰して見ることです。
自分の考えをメタ認知するということは、自分の思考を客観的に眺めてみることになります。
バイアスの有無に注意し、批判的思考を心がけましょう。
批判的思考は「OPEN TO THINK」にも登場しました。
評価判断の保留
これは自分の意見をいったん保留にして、相手の意見に耳を傾けることです。
「反応しない練習」では「判断しない」ことが勧められていました。
ある意味通じていると私は捉えています。
要は決めつけるな、ということです。
傾聴

メタ認知と評価判断の保留ではどちらかと言えばまだ自分の思考の枠の中にいました。
傾聴の段階では相手により意識を向けることになります。
相手を理解し、相手に共感する。しかし賛成する必要はありません。
相手の価値観を受け入れることに努めましょう。
学習と変容
このフェーズでは、対話を通して何を学んだか、そして自分の考えや価値観にどんな変化が起きたのか、を明らかにしていきます。
「アンラーン」で自分の思考のクセを取り除きましょう。
あるいは二重ループ学習も良いですね。
リアルタイム・リフレクション
これまでのメタ認知~学習と変容のプロセスについて、リアルタイムにリフレクション(内省)をすることです。
相手と対話する際、自分の頭の中で常にリフレクションをし、思考が凝り固まっていないかどうかをチェックします。
多様性の時代こそ対話を
現代は先行き不透明な時代、そして多様性の時代です。
答えのない課題に多様な人々がチームになって取り組むことが当たり前になっています。
多様性とは人種だけではなく、考え方にも当てはまります。
100人いれば100通りの考え方があって当然で、そこから最適解を求めていく力が求められています。
先ほど紹介した経済産業省が提唱する社会人基礎力にも、チームで働く力が含まれています。
対人スキルを伸ばす重要性がますます高まっていることが判りますね。

今こそ他者と対話し、自分の思考の枠をどんどん越境していきましょう。
読書で出会った知識たちは後でこうやって結びつきます。
これはスティーブ・ジョブズ氏が言った「コネクティング ザ ドッツ」と同じだと私は解釈しています。
対話でも様々なドッツをコネクトして、新しい発見を楽しみましょう。
まとめ
今回は「対話」について取り上げました。
ビジネスパーソンである以上、対話は必須なスキルです。
上手に対話をするには豊富な知識や経験、揺るがない価値軸が必要だったりします。
そのためには私はやっぱり読書を勧めたいです。
個人的には今回紹介した対話の5つの基礎力+読書がベストプラクティスです。
また読書は著者との対話でもあります。
なるほど、いつ何時でも「対話」って事です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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